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「ボクとアニキの家庭の事情」
【同性愛♂ 官能小説】

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「ボクとアニキの家庭の事情・1」-3

(つか・・・・・マジうぜぇ。どーしよ。しばらくほっとくか・・・・・)
そんなボクの思考を知ってか知らずか、痴漢の動きはエスカレートしていく。
もうここまで来ると、手だかナニだか判らなかった背中に当たっているモノが何か良く判る。
紛れもなく、男の生殖器だ。
(いくら満員でも、電車ん中でち○ぽ出すとか。ハァ・・・・・)
ボクは敢えて気付いていないフリをしながらしばらくヘッドホンから流れて来る音楽に耳を傾ける。が、やはり背中に当たる感触は決して気持ちの良いものではない。
段々腹が立って来たボクは、この男の破滅への演出を考え始めた。

・・・・・10分後。
もうそろそろ次の駅に着く。この電車は快速だから、目的の駅の前に止まるのはその駅だけだ。
後ろの男は相も変わらず上へ下へ自分のモノをボクの学ランに擦り付けてる。
不意にボクは男のモノを掴んだ。
「!!」
少し後ろを振り向くと、あからさまに絶望を顔に貼り付けた男の顔がある。
年の頃は40前後。
身なりから判断するに、普通の会社員。
もしかしたら管理職、もしかしたら妻子持ちかも知れない。
このままでも十分以上にこの男を破滅に追いやるコトは出来るだろう。
しかし・・・・・まだだ。こんなもんじゃ済まさない。

ーボクは握ったち○ぽをそのままゆっくりとしごきだす。
「ぁ・・・・・」
男の顔が驚愕と快楽に歪み、口から喚声が上がる。
ボクは男の顔を見たまま、少し微笑んでやる。
男は一瞬だけ戸惑いを見せ、ボクをその手の人種だと理解したのだろうか、すぐに愉悦の表情を見せる。

ーキタナイ。

すぐに男の性器がビクビクとし始めた。
あからさまにそのモノ自体も固さを増す。
(もうすぐか。)
快楽に歪んだ男の顔を見ながらボクは不意に微笑みを消し、もう片方の手を上げる。

「すいませーん。このヒト痴漢でーす」

一瞬列車の中が静まり返った。
男の顔がさっきよりも更に深い絶望に変わる。
そして・・・・・。

「あっ、ぁ、ぁああああっ!!!!」

彼は射精した。
恐らくその瞬間、世界で一番惨めな形で。


「きゃあああああっ」
音を取り戻した後の車両は凄まじく煩さかった。「警察だ警察っ」と言う怒号からひたすら叫ぶだけの女の人(そりゃそーか、自分の服に薄汚いオッサンの精液かかったんだし)から・・・・・。まぁ半ば射精の方向変えたボクのせいでもあるんだケド。

結局男は次の駅で何人かの男の人に抱えられ、引きずり出されて駅員に引き渡された。
そして取り敢えずボクも外に出る。
「大丈夫だったか?ホント、痴漢なんてな・・・・・・」
駅員がボクに対して話しかける。ただ、肩にかけられた手が若干不快だ。「ぁ・・・・・大丈夫です、ボク・・・・・」
少しだけ笑顔で応える。大体駅員、いや、こういう場合の他の大人はこう思ってる。

『わざわざ男に対して痴漢するなんて』


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