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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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鍵と鍵穴-1

 わたしのアパートに高校時代のクラスメイトの吉田京子が遊びに来ている。二人でそれぞれ持っているバイブも持参している。そして二人でオナニーをする。

 「なんかすぐ電池がなくなっちゃうから一箱買ってきた」
 「そ、そうかな?…」
 「使ってないの?」
 「ううん、使ってるけど」
 「重たいから残りは置いていくよ。あとは好きに使って」
 「ありがと…」
 「もしかして『間に合う』ようになったとか?」
 「そんなことないよ。…この前は途中で止まっちゃって。振り回してたら治った」

 京子が大笑いしている。

 「接触が悪くなってるんじゃないの? そろそろ新調した方がいいのかもね」
 「そ、そうだね」

 酷使し過ぎてるから…のような冷やかしは京子は言わない。

 「でもすっかり馴染んじゃってるから、また同じの買いたいかも」
 「わたしもそんな感じ」

 性格はそんなに似ていないのに、体のパーツはすごく似ているみたい。一緒にオナニーしていても快感が高まっていくペースというかリズムというか…そんなのも似ているし。相性ってそういうことなのかしら。

 「わたしも間に合ったりしてないから。これからもちょくちょく遊びに来たいな。よろしくお願いする」
 「こちらこそ」

 京子らしい口調に気分は高校時代に戻っていく。

 「…というか、間に合わせるつもりにもあまりなれないのだよね…」
 「どういうこと?」
 「わたしたちにすっかり馴染んでいるこの『極』ちゃんだけどさ」
 「うん…きわみちゃんがどうしたの?」
 「別名マダムキラーというぐらいで、要するにサイズが立派なわけよ」
 「そう…だよね」
 「現実にこんなサイズの男っておる?」
 「さ、さぁ…?」
 「要するにこれが鍵なら鍵穴に差し込むわけでしょ」
 「そ、そうだね…」
 「そんじょそこらの男の鍵がわたしたちの鍵穴に合うと思う?」
 「ど、どうなんだろう…」

 相変わらず京子らしい物言いだ。

 「この前、親からちょっと会ってみないかって言われた男がいたんだけどさ」
 「へぇ…それってお見合い?」
 「まぁ、そういうことなんだろうけど。で、やんわりとお断りしたわけ」
 「どうして?」
 「察してるくせに、相変わらずねぇ」

 京子が苦笑している。

 「あ、ゴメン…。鍵と鍵穴…ね」
 「開くか開かないかわからないうちに結婚を前提にお付き合いなんかできると思う? 合わない鍵をいくら鍵穴に突っ込んでガチャガチャしてもねぇ…」
 「で、でも、それって婚前交渉とかしないとわからないじゃない? いいの?」
 「『いいの?』って、いいもわるいもないと思うけどなぁ…。むしろそんな状態で『お受けします』なんて言っちゃう方が不誠実じゃない? 離婚前提だったりするんならまだしも、一応は添い遂げるのが前提なんでしょ…」

 考えたこともないようなことだけど、確かに言われてみればそうかもしれない。京子は母親の浮気も目撃しているから猶更そう思ったりもするのだろうか。さばけているようで意外といえば意外…。

 「じゃ、じゃあ…趣味は読書です…とか、性格はおっとりしてます…みたいに…」
 「そうそう。鍵のサイズはマダムキラー級です…ってね」
 「スリーサイズどころじゃないね…」

 京子は笑っているからそんなことは非現実的だと思っているのだろう。

 「さすがに鍵…というか鍵穴のサイズまではねぇ。せいぜい好きな体位はナントカです…ぐらいかな」


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