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ある熟女の日々
【熟女/人妻 官能小説】

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鍵と鍵穴-2

 何か気の利いたことでも言わないと、いつまでたっても察しの悪いふりをしていると言われてしまう。

 「わぁ。〇子がそんなこと言うなんて。都会暮らしのなせるわざなの?」
 「そうでもないけど…」
 「今度、お母上にきいてみてよ。お父上との馴れ初めとか。ウチの親にはそんなこときけないからさ」
 「ウチだって無理だよ…」
 「そうかなぁ? 四十八手だって全部知って…いや実践されてそうだけど?」
 「またそんなこと言って…」

 京子に言われると確かに気になってしまう。お母ちゃんとお父ちゃんの馴れ初めかぁ。ムツ子さんに紹介してもらったんだったかな。でも、結局お母ちゃんもお父ちゃんだけ…じゃないのよね、きっと…。

 「あ。やっぱり電池交換する動きいいわ。アンタのはどう? アンタも交換してよ。同じ動きの方がいいからさ…」

 新しい電池に交換されて元気に唸りをあげている二人のバイブ。並べて敷いた二組の布団に横たわると二人ともゆっくりと挿入していく。

 「双子と結婚すればいいのかな、わたしたち…」
 「双子? …そこまでは思いつかなかった。やっぱり〇子はすごいわ…」
 「やだ、もう…」
 「でもこうしてるとそれぞれの相手は双子ってことだよね…なんかいい感じ…でも、双子なんて思いつかないなぁ…」
 「同じ人を想像すればいいのかしらね…」
 「同じ人かぁ…そういうのも悪くないかも…」
 「まあ、実際には同じ人と同時には無理だけど…」
 「順番でいいんじゃないの?」
 「あ、そうか…」

 急に現実味を帯びてきてしまった。

 「でも、なんだか第一夫人と第二夫人みたいだし…。それに、わたし特定の人をイメージしたことないから。なんか恋愛感情みたいなのじゃないんだよね」
 「そうだね」

 ふつうに話をしているのに股間にはバイブを差し込んでいる二人。そんな状況が好きなんだけど…。

 「あ…なんかよくなってきた…」
 「うん…気持ちいい」

 身体を寄せ合うと、お互いのバイブに手を伸ばし、見つめ合ったままゆっくりと抜き差しする。

 「すごい音してる…」
 「お互い様ね…京子の乳首…こんなになってる」
 「〇子だって…。最近、乳首すごく感じるようになったみたい」
 「そうかも…」

 京子の愛液を乳首に塗ってあげる。京子も同じようにわたしの乳首に愛液を塗り付ける。バイブを根元まで奥深く差し込めばあとは絶頂に導くだけ。互いのクリトリスをいじめ合う。

 「いく…いくよ」
 「きてる、きてる…いく、いく…」

 二人とも絶頂に達して仰向けになって息を弾ませている。

 「ねぇ…バイブの新調もいいんだけどさ…」

 バイブをティッシュペーパーで拭いている京子が口を開く。

 「もしかして…」
 「恥ずかしいから、〇子から言ってよ…」
 「もう…京子が考えてるのは…アレでしょ…『双頭ディルド』」
 「やだ…恥ずかしい…」
 「らしくないわね…『恥ずかしい』だなんて…」
 「ああ…でも…恥ずかしいついでに…一緒に買いに行かない?」

 お互いが暮らす街の大人のオモチャの店ではさすがに気が引けるから…と、アダルトグッズを買い出しに行く小旅行のプランができあがった。


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