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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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高嶋謙也の遺伝子-7

ホテルは若菜が総務部に電話して地元では有名な松山グランドホテルを予約した。好きなものを思う存分食べていいと恩赦を受けた。取り敢えず割とリッチな出張にはなりそうだが、どこか腑に落ちない気持ちを若干抱えながら飛行機を降りロビーに出た。
「あっ!あれが噂のみかんジュースが出る水道!?」
割と目立つようにみかんジュース蛇口と言う看板が見えた。物珍しく密かに楽しみにしていたみかんジュース水道に向かう彩香。その蛇口はオレンジバーと言う店に設置されていた。
「ん?タダじゃないんだ…。」
すっかりタダだと思っていた彩香だったが、コップを買い1杯350円払って飲むシステムのようだ。
(タダじゃないんだー。どうしよう。コレ、ポンジュースよね?ポンジュースならスーパーで100円ぐらいで買えるじゃん…。でもせっかくだし上原さんが使った分だけ自腹で出張費出してくれるって言ってたし、飲もうっと。)
これで飲まなかったら帰った後に若菜に散々ディスられそうだと思った彩香は350円払いコップを手にして蛇口を捻る。すると美しいオレンジ色のポンジュースが輝きを放ちながらコップの中に注がれて行く。
「こ、これが本場のポンジュース…。素敵…♪」
目をキラキラさせながらコップに一杯になったポンジュースを見つめる。
「いただきます…♪」
みかんの産地、ポンジュースの本場、愛媛の空港の蛇口から注がれたと言うプレミアム感に彩香は高揚感を抑えきれない。そして口に含みゴクッと飲む。目を閉じ顎を上げ至福の表情を浮かべる。
「ハァァ…、ポォン…」
心地いい酸味が仕事と長旅の疲れを癒してくれる。まるでワインを嗜むかのようにゆっくりとポンジュースを飲み干した。
「本場のポン、一味も二味も違うわぁ…♪」
すっかり魅了された彩香は店で売っていたポンジュースを5本も買い幸せな気分でタクシーに乗りホテルへ向かう。
「こんばんは、ポンの街、こんばんは、ワンダフル愛媛♪」
窓の外の夕暮れの景色を見つめながらそう呟いた。
「…(美人なのに何かヤバい人なのかな…?)」
タクシーの運転手はチラッとルームミラーで微笑を浮かべている彩香を見て少し気味が悪かった。
ホテルに到着した。最近リニューアルしたとの事で新築のように綺麗なホテルだった。チェックインし部屋に入るとシングルの割にはゆったりしており、風呂もユニットではなく彩香を喜ばせる。ベッドもフワフワしており良く眠れそうだ。1人の出張にしては勿体無い、設備の揃った部屋に少し恐縮してしまう。
「あーあ、彼氏とこんな部屋に泊まりたいなぁ…」
無意識に頭に中森が思い浮かぶ。
「や、やーだぁ!!」
彩香は1人でベッドの上でバタバタ暴れて恥ずかしがってしまった。
「ウフフ、ホテルのレストランで最高級のステーキ食べてやる♪」
いきなり出張を命じた若菜への報復だ。彩香は口の中で蕩けるような最高のステーキを平らげ腹を満たしてから部屋へと戻り寛ぐ。


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