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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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高嶋謙也の遺伝子-20

 せっかくの兄弟の登場だ、優子の事を少し詳しく聞く事にした。
 「和也さんはお父様から歯医者を継ぐんですよね?」
 「はい。子供の頃から学校の勉強の他に歯科医の教育を受けて来たので。」
 「優子さんもですか?」
 「お姉ちゃんは子供の頃から歯医者になる気はなかったと思います。」
 「でも小さい頃って兄弟同士、同じものに興味を持つものじゃないですか?お父様と和也さんが歯医者になる為に勉強してたら、優子さんもって思うんですが。」
 「確かに初めの頃は面白がって首を突っ込んで来てましたし、良く歯医者さんごっことかしてましたね。でもお姉ちゃんは小さな頃から場の空気を読むのが鋭いトコがあって、お姉ちゃんが首を突っ込んでくるのを快く思ってなかった父の空気を読んだのか、次第に歯医者からは離れて行きました。親父もあからさまにはそう言う態度を出していた訳ではないけど、お姉ちゃんはホント、鋭いんです、そう言うの。女より男に継がせたいって気持ちがついつい態度に出ちゃったんですかね。小学生の高学年にはもうお姉ちゃんは歯医者には全く興味がないような感じでした。けど、歯医者になるつもりの俺の為に色々協力してくれたりいつもサポートしてくれました。ホント、お姉ちゃんには感謝してるし、今でも大事な姉です。ただその頃から父との距離を少し置くような感じはありました。もしかしたら歯医者から遠ざけようとする父が自分を疎ましく思ってるんじゃないかと感じてしまったのかも知れません。でも俺の事は可愛がってくれました。親から少しでも欠けた愛情を感じたら、特に子供の頃はショックは大きいはず。でもお姉ちゃんはいつも優しく笑顔だった。ただ何事も1番にならないと気が済まないような強い性格はありましたが、俺に何かで負けたとしても褒めてくれた。俺だけには。そんなお姉ちゃんは高校を卒業するとすぐに東京に出て行ってしまいました。結局千城県に落ち着いたようですが、きっと高校を卒業したら家を出るって随分前から決めていたんでしょう。俺は反対しました。俺は。」
そう言って非難するかのような視線で杏香をチラッと見る。杏香は俯いてしまった。
 (両親は特に反対しなかったって事か…。やっぱ何か隠してるわね…)
裕福な家庭に潜む闇を感じた彩香。今日東京に帰る予定だったが、刑事魂に火がついた。後で若菜に連絡し、もう少し探ってみよう、そう思った。


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