甘い同棲生活E-2
加奈子は理央に、ぎゅぅうっと抱きしめられる。
「興奮してくれたのは、恥ずかしいけど、素直に嬉しい。強引にされるのも嫌いじゃないけどーーでも気持ちが追いつかないのは嫌。トイレ、すごくひりひりしたんですけど?」
「ぅ……ん、ごめん……」
最後、理央の射精間近に何も言えなくなっていたのは、理央の激しいピストンのせいで痛みに耐えていたからだった。
濡れていたとはいえ、理央のものは大きく、加奈子のそれの作りは小さい。
「あたしとばっかりしてて、つまんなくなっちゃった?ずっとこうしたかった、って」
「そ、そんなこと……あるわけないじゃん。……大事にしてる加奈子のこと、どこかでめちゃめちゃにしたいとも、思ってるってだけ。オナニー見たら止まらなかった。僕が知らない加奈子だったから、もっと見たくなった。めちゃめちゃにしたら、どうなっちゃうんだろって……。
もっと見たかったしーー今思えば、僕の感情も知って、受け止めて欲しかったんだと思う。あんなの、初めて」
「ーー痛いのは……嫌だけど、理央に我慢させるのも嫌。受け止めて欲しいって、……本当は加虐趣味があるってこと?」
「ううん、違う。昨日、違うって思った。僕が興奮してる時に、加奈子が何も言ってくれないの、すごく嫌だった」
加奈子は理央の背中を撫でる。
とどのつまり、独占欲の一種なのだろうか。
痛みが伴うことをしても、理央のことなら受け止められると、言われたかったということだろうか。
「加奈子も気持ちよくて、僕も気持ちいいのが、やっぱりいい」
「ん。素直でいいこ。そう思ってくれたなら嬉しい。教えて、きちんと。どういう風にしたら、オチ×チンだけじゃなくて、心も気持ちよくなるのか」
珍しくーー急に直接的な言葉を言われ、理央は顔を上げる。
顔が熱くなる。
「なぁに、照れてるの? いつも恥ずかしいこと、言わせようとするくせに」
ーー加虐趣味があるのではない。
むしろ、全部を加奈子に支配されたいのだと、思う。
「頑張って言ってみたけど、恥ずかしい」
加奈子はふふっ、と苦笑いを浮かべた。
そして、額にキスを施し、頬へ、耳へと、軽く唇を押し当てる。
「な、なんか、シャツ……にメガネ、エロい……」
「やだ。理央ってば案外、ステレオタイプなのね」
はぁ、と加奈子の唇から吐息が漏れる。
そんなことで欲情してしまうなんて。自分も、単純だなと思いつつーー理央の体を手で撫で回す。
「そんな風に言われたらしたくなっちゃうけど……多分、今日はいれたら、死んじゃう」
加奈子は髪を左手でかきあげて、いたずらっぽく笑って言う。
「ご、ごめん」
「だから、理央のたくさん、舐めてもいいですか?」
かぁああっ、と理央の顔が熱くなる。
加奈子はTシャツをたくしあげて、理央の乳輪に舌を這わせた。
唇だけでもいやらしいのに、この舌は理央を昂らせる。