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人妻奈岐
【熟女/人妻 官能小説】

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チャットへ-1

 奈岐のメールは、亮の関心を引いた。楽しくなりそうな予感があった。
亮は、待機中のなぎを観て、丸顔の健康的で清楚な雰囲気も持った30代前半の人妻だと思った。その姿態は可愛さを発するボブの髪型と少しぽっちゃりとした顔つき、服の上から見る限りふくよかで豊かで張っている両の乳房。露出した胸元は白くすべすべとしてしっとりとした色気を醸し、そこに少し覗かせている谷間はエロスをほのかに匂わせていた。そして下半身のムチムチと張りのある重厚感たっぷりの腰つきは亮の最も好みとするところだった。
この人妻を脱がしてその豊満なヌードをさらさせ、性感帯を思う存分刺激してやりたい、そして気持ち良くさせて忘我の快感に導いて逝かせてみたい、と思った。そして何よりこのコとなら、恋人のようなときめきながら、官能の世界を深めて行けそうな気がしていた。

幸い、亮が返したメールになぎが興味を持ってくれたようでメールが返ってきていた。そこには、長く夫から“されず”にそのことに浸りたい性欲を隠しもしない人妻の姿があった。
もっともそれがネット空間の中だけでできるチャットだからであるからに間違いないなかった。そこがバーチャルの世界のチャット、特有のことなのだろう。
そしてチャットする前に、なぎのことが大体わかってきていた。少なくとも三十代前半にしか見えないのにアラフォーになること、結婚して17年になること、夫とは二年も“していない”こと、商社に勤めていること、などなどである。
そうやってわかってくる中で、なぎの場合、その文面に一定の品が漂っているのが亮をして惹かれるなにかがあった。なぎとは、会話が楽しめそうだった。明るい性格がメールの文面に出ていた。そしてあっけらかんとエッチな妄想を書いて自分のしたいことを伝えて来ていた。
それはたとえば、次のような文面に、

「りょうさん、メールありがとうございます(^^)

お散歩したくなるような気持ちいい快晴ですね♪

>なぎちゃんは、どんなふうに愛してほしいの?
わたし、初めてお付き合いした人が
いまの旦那さんなので、恋愛経験は旦那さんしかないんですよね^^;

旦那さんとしか経験ないけど、後ろからハグしてもらって、
優しく首すじにキスや、焦らすように太ももやおっぱいを
さわさわ触られるのすごく好きです♪

太ももを触っていた手がどんどん内側にきて
足の付け根とかパンティーラインをなぞられると
興奮してきます(/ω\*)

じっくり愛撫を楽しみたいかな♪               」

 奈岐は、睦夫との経験を隠して嘘をついていた。そんなことまで言わなくともここではやっていけると。それは普通の考えだっただろう、しかし鋭敏に亮は見抜いていた。夫だけが男の経験ではなさそうなことを、それは見るものが見ればわかるものである。その女から出て来る雰囲気の中に夫だけに愛されてきた、それだけではない何かが漂うものである。
 そして、亮が直感的にそう感じたことがあとでわかってくることになる。
 しかし、なかなかそのチャットのタイミングが合わなかった。奈岐も、この人となら本当に快感を楽しめるかもしれない、と思い始めていた。それは亮が出すメールの表現の豊かさだった。それはまさに奈岐を官能の世界に誘う呪文のようだった。


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