B本性-2
「いいよ。美沙の欲求不満は完璧に埋めてやるよ。最初からそう言えばいいのに俺の事『最低の男だわ。』って言ったよね。その罰だ。美沙の全裸を写メして送るんだ。前からと後ろ姿の2枚だ。」
相手は16歳の少年だ。
分別なく友人に見せて自慢するに違いない。
「そんな恥かしい事は出来ません。」
「じゃ、この話は無しだ。いつまで耐えれるか楽しみだよ。」
1か月が経った。
送付する気はないがヌード撮影をしてしまう。
写真を見てヘアーの乱れが気になって整えてから再チャレンジ。
前後10枚づつほど撮って見比べてみる。
後ろ姿は大きな尻が恥かしいが見事に腰のくびれた1枚がすぐに決まる。
問題は全面写真だ。
最高の1枚を見つけたが顔が老けて見えるので没。
撮影用にメイクしスポットライトを用意する。
可愛いのが撮れたと思えば乳房が垂れて見えるので没。
そうこうするうちにヌード写真は50枚を超える。
その中から1枚を選別したがお腹のふくらみが気になって撮影を繰り返す。
38歳の女体でグラビアのような撮影は無理なのに判らないようだ。
しかし先程選んだ写真よりいいのは見つからずこの1枚に戻る。
2枚の写真は決まったが送付するのは恐ろしくて出来ない。
すぐに送れる準備が出来てしまうと「送ってもいいかな?」と思ってしまうから不思議だ。
さらに1カ月後
「写メは撮ったわ。送ってもいいけど誰にも見せないって約束して。」
「条件つけるんだったら送って貰わなくて結構。俺、女に不自由している訳じゃねーからな。」
「なんて事言うの。人妻が全裸の写真を晒すなんて大変な事なのよ。見せないって約束貰えるまでは絶対に送れないわ。」
「判ったよ。写メ送ってくれるまでもう話す事はないよ。」
それから毎日何度もLINEするがすべて既読無視。
数日後、ついに発情した肉欲に背中を押され「お願い誰にも見せないでね。」の文面に写メを添付してしまう。
「凄げぇ。美沙凄いよ。特にこの後ろ姿、後背位で焦らしまくったのを思い出すよ。」
やっぱりあの時の射精を理由に中断したのは彼の焦らしのテクだったのだ。
すぐに電話が掛かってくる。
「美沙、いつ空いてる?」
「私はいつでもOKよ。でも随分待たされたから早い方が嬉しいわ。」
「それが明日は高橋のオカン、明後日は27歳の真由美、その次の日は山下のオカンとの先約があるんだ。その次の日、浩市が学校へ行った後自宅の方へ行くよ。」
「あなた学校は?」
「美沙と楽しむのに学校なんか行ってられるか。でも楽しくなかったらこれっきりだからね。サービスしてよね。」
「そんなにモテるのにどうして高橋君や山下君のお母さんと付き合ってるの?もう二人とも50歳半ばでしょ?」
「一度縁を切ったんだけどどうしても俺の事が忘れられないんだって。会うたびに小遣い呉れると言うから会ってやっているんだ。
高橋のオカンは5万円、山下のオカンは10万円会うたびに呉れるんだ。」
それじゃまるで男娼じゃないのと言いかけて彼の気持ちを損ねる言葉を飲み込む。
9時過ぎ、夫が出勤し息子と小三の娘が登校した後、光流が現れる。
数か月会わなかっただけで身体は一回り大きくなり可愛い顔立ちも男らしくなっている様な気がした。
あの日とは違う濃厚な時間が流れていく。
前戯だけでゆうに1時間を超える濃密さだ。
9時から娘が帰宅する3時までの6時間をフルに使おうとしているのが判る。
美沙にとって不満がある訳ではないがゆっくりゆっくり女体を燃え上がらせていく手法に苛立ちを覚える。
あの日の高速ピストンが嘘のようなスローピストン。
そして寸止め。その繰り返しだ。
焦らしに焦らした後キッチンから水を持ってくる。
美沙の目の前でその水に錠剤をほり込む。
「あの日の水にもそれ入れてたのね?」
「ああそうだよ。気持ち良さが倍増しただろう?」
そう言われれば初めて潮を吹いたのも失神したのも納得できるのだ。
「さぁ飲んで楽しもうぜ。」
焦らしに焦らされて女体は軋むほど狂っているのだ。
女は媚薬を男は精力剤を飲んで性交が再開される。
何度逝かされた事だろう。何度も記憶を失いベッドを潮まみれにし午後2時を迎える。
延々5時間も睦み合っていたことになる。
並の男に出来る芸当ではない。
「美沙。よかったよ。」栄冠は君に輝くを口ずさみながら帰って行く。
ボゥーとしながら熱い目のシャワーを浴びる。
玉しゃぶり、菊門舐めもやらされた恥ずかしい記憶がよみがえる。