幼き被害者-14
父親に犯されたこの身体は、その奥の奥までおかしくされた……。
成長≠ネど言い訳にもならない、完全に《堕落》した汚らしい身体にされた……。
『……ホントに潮噴いたんだあ。変態だな、
オトちゃんはあ』
『勉強とか進学のストレスでオナニーばっかりしてるから、デカクリのデカ乳首の変態になっちゃったんだよお?』
「ッ……………」
悪辣な言葉に殴られたのは、もう何度目だろう。
自己肯定感を否定され、自尊心を叩き潰され、それでもまだ殴られた。
(……わ…私……私はなんのために……)
物心がついた時から性を掠奪された。
そして自立への第一歩となる高校入学を数ヶ月後に控えた今、身体は蝕まれて人権すら蹂躙された。
何か希望≠ヘあるのか?
生きる意味≠ヘあるのか?
もはや自問自答すら行う気力もない。
何もかもが尽き果てた。
呆然と泣いているだけのそらは左脚の枷を外されたのを見たが、そこには何の希望も無く、行動を起こす気持ちすらも起こらなかった……。
『イヒッ!?変態のオトちゃんに嬉しいお知らせしちゃうよお?実はさあ……女の子にはまだ性感帯があるんだよお?』
『オトちゃんだけに教えてあげるから…ね?
フヒヒッ……たぶんお友達は知らないだろうから、後で自慢しよっか』
前後から挟み撃ちにする二人の男が、そらの自由になった左脚を抱き上げた。
そのガラ空きの股間は麗世の方を向いており、しかも麗世には一番体格のよい男が抱きつき、顎を掴んで瞼を捲り、そのギョロ目の顔をこちらに向けさせていた。
『ヒヘヘッ……お友達が見てるぅ……ねえ、その性感帯ってのはさあ……ウンコの穴なんだよお?』
「ッッッッ!!!」
そらの感情≠ヘ息を吹き返した。
堕落したと絶望したこの身体は、まだ真の堕落まで堕ちてはいなかった。
しかしそれは《希望》とはなり得ない。
男二人の腕力で抱えられた左脚は全く動かせず、怒張しきって涎を垂らした男根が自分の眼下に迫っていた。
『ヒヘヘヘ……さあて、最後だから……なあ?』
「ッッッ!!……イヤあッ!?
それ私の…ッッッ!!??」
カメラマンの吉田から生徒手帳を受け取った高橋は、絶望に泣き崩れるそらに顔を寄せて読み上げた。
『カメラの前のお友達ぃ、やっぱりホントの名前を知りたいですよねえ?この娘の本当の名前は……』
「やめてえぇぇぇッ!!!か、カメラッッ…ダメえッ!?や"あ"あ"ぁ"ぁ"あ"ッッッ!!!」
『ほら、見えますかあ?この娘は玉置そらって名前なんですう。〇〇中学校の三年生〜。生年月日は8月2日の15才なんですよお?』
ヒステリックに泣き叫ぶそらの喉元のネームプレートを、高橋はひっくり返した。
そこには既にそら≠フ名前が書かれていた……。
「ひッ酷いよおッ!!う"ッあ"ッ…私から全部ッ…全部奪ってッッ…わ"あ"〜〜〜ッッッ」
……可愛くもないブスのペットが、なにやらギャーギャーと喚いている。
せっかく佐々木に対抗して首輪とネームプレートを用意したのに、コイツは脱がせていくたびに失望させた。
まるで長年の間、変態調教師に肥大化調教されたような汚い身体……他人の手垢に塗れたような歪つな少女など、飼育する気にもならない。
まあいい。
佐々木は涼花をペットにして、その仕上げとして肛姦を行った。
撮影される事なく密かに拡張された肛門を、さも初めて≠ナあるかのように装い、作品を完成させた。
二人はその上を行く。
浣腸も拡張もせずに、いきなり肛姦してやる。
見た目が変態の、どうしようもないマゾメスのようなコイツなら、きっと受け切るだろう。
泣こうが喚こうが、失神しようが壊れようが、そんなの知った事か。
それが《強姦》というものだ……。