睦夫との邂逅―その2-3
奈岐はこんなにゆっくりと身体の表面をこれほど細部にわたって愛撫されたことははじめてだった。睦夫は心から愛してくれていたのだと思った。そう思ったとき、自然に奈岐の手が睦夫の股間に伸び、固く大きくなった陰茎を優しく触った。奈岐の愛情は細やかで睦夫のあそこへの手つきにあらわれた。手をゆっくりとぶら下がった玉から陰茎の根元へ、そこから人差し指、中指、薬指の三本の指で亀頭までの線を撫で上げ、少し亀頭にタッチするようにした後、また玉の方へ撫で下げていく、そういう優しい陰茎への愛撫をゆっくりと本当にゆっくりとまごころの限りを尽くし続けていった。
睦夫は奈岐の愛撫による快感の中で、奈岐に張り裂けそうな愛情を感じ、一段とキスと指による愛撫に精魂を込めた。
睦夫のくびれを這っていた右手はついに下半身の核心へと向かっていった。奈岐の可愛い陰毛のあたりを何回かくすぐるように摩りあげ、クリトリスへ向かって人差し指を押すようにして近付いていった。その指がクリトリスに触るかと思う瞬間、指はその線を逸れて脚の付け根の奈岐のくすぐったいところに行って三、四回のこれもくすぐるような往復運動を繰り返した。そして、睦夫の力強い大きな手は奈岐の太ももを片方づつ少し持ち上げながら両脚を大きく拡げた。大きな手は奈岐の膣口の濡れを確かめるように二本の指で既に溢れている愛液を掬いあげ、膣口のまわりを優しく擦り上げていった。奈岐の膣口のまわりに広がる花びらへも愛液をつけて擦り上げたり、二本の指でつまんだりしながら弄んであげた。奈岐は、
「あん、、、そこ、、、あ〜ん、あん、そこ、な、の、、、あん、、、」
と睦夫の愛撫に喜びの声を上げていた。
睦夫はもう一度、濡れそぼった膣口から愛液を掬い取り、クリトリスのまわりを指で旋回し始めた。時々クリトリスの中心へ向かってつんつんと押すようにした。いわゆるクリトリス押しを上から、右から、左から、下からといろんな角度でクリトリスの中心方向へ押しては離し、押しては離しを繰り返した。奈岐のクリトリスの感度を徐々に上げるためであった。
奈岐は睦夫の丁寧に身体を確かめるように進めるセックスに夢中になって酔い始めていた。奈岐は喘ぎながらも睦夫のスローセックスに応えるように大きく固い睦夫のモノを愛撫し続けた。感度を高めてきた睦夫の亀頭のカリが赤黒く膨張して張ってきたのを感じた。奈岐は五本の指先でカリを掴むとも掴まぬとも言えぬ繊細さでカリのエラを優しくはじくように擦っていった。睦夫はその繊細な手つきが醸す快感に思わず吐息を漏らし始めずにいられなくなっていった。
睦夫はいよいよクリトリスを直接愛撫しにかかった。もう一度膣口から潤沢に漏れ出る愛液を二本の指で掬い取って、今度はそのまま奈岐のぷっくりと膨らんで来たクリトリスに直接付けに行った。たっぷりと愛液の付いたクリトリスの先端を人差し指で優しく撫で擦った。
「あ〜ん、あん、ああん、あん、ああ〜ん、、、、、、」
奈岐のよがり声が部屋中に拡がっていった。撫で擦りを睦夫は一生懸命に続けた。
「あん、あ〜ん、あん、あ〜あん、あ〜ん、あ〜あ〜ん、、、、、、」
奈岐の快感が止まらなくなっていった。睦夫は奈岐が喜んでくれるのが嬉しくてたまらなくなってクリトリスへの撫で擦りを夢中になって続けた。奈岐は快感に極まって喘ぎ続けながら溢れて来る愛を、睦夫への愛撫へ向けることを忘れなかった。
奈岐は陰茎を愛撫していた手を自分の口にもってきて、五本の指をかむようにして自分の唾液をたっぷりと指に付けて陰茎に戻していった。奈岐の唾液のたっぷり付いた指で睦夫の亀頭のカリへの愛撫が再開された。ゆっくりと五本の指で睦夫のカリのエラを優しく跳ね上げるように潤沢な唾液でぬるぬると擦りつけ続けた。
「あ〜あん、あんあん、あ〜あ〜ん、あん、ああ〜ん、、、あん〜、、、」
というよがり声は奈岐の方が勝っているに違いなかったが、睦夫が奈岐の愛撫で感極まってあげる小さな声も奈岐と同じ調子に近付いていくようになっていった。
しばらくだろうか、あまり長くなかったろうか、いや二人は長々と愛撫し続けて快感を感じ続けていたに違いなかった。十分な時間を感じ合った二人には野獣になる時間も必要だった。睦夫は奈岐に、
「激しく愛撫し合おうか」と言い、身体を逆さにして奈岐を自分の上に乗せ、シックスナインの態勢になって奈岐の性器を激しく貪り始めた。
そのとき奈岐の前に睦夫の大きく硬いモノが露わになった。夫の啓介のものより一回り大きく、この間フェラで逝かせてあげた田中のものと同じくらい大きかった。しかし、その黒光りするイチモツはそのつやと貫禄で田中のモノを凌駕していた。奈岐は堪らなくなり、
睦夫の激しさに調子を合わせるように、口いっぱいに睦夫のモノをほおばり、激しく舐めまわし唇でのピストンを喉奥へ、あるいは亀頭への愛撫へと向かいぬぽぬぽ、じゅぽじゅぽと音が出しながら貪りだしていった。