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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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甘い同棲生活@-6

「ねえ、加奈子」

「なぁに」

「ちゅーも、久しぶり。もっと、したい」

加奈子のふふっ、という笑い声が聞こえたかと思うと。
ついばむような、ちゅっという一瞬の音。

「終わり。もう寝なきゃだーめ。ほら、うるさいと木綿子ちゃん起きちゃうから」

「ん……。物足りない」

「わがまま言わないの」

加奈子は制止するような言葉を言ったくせにーー「最後だよ」と言った。
はぁ、という吐息が、木綿子の後ろから聞こえたかと思うと、何とも情熱的なキスをしている気配が背後に感じられた。

唇の密着する音、二人の吐息の漏れる音。
先程の、水の口移しもそうだが、清潔感溢れる加奈子が自ら、唇を重ねているという状況が信じられなかった。

きゅぅうん、と木綿子の子宮が思わず疼く。

そのとき、二人はようやく唇を離したらしい。

「か、加奈子の舌……やば……い。うぅ……」

「ふふ、ほら。我慢できなくなるから、だめって言ったのに」

何人もの女性とベッドを共にした理央が、我慢ができなくなるほどの加奈子の舌技とはどんなものなのか。
木綿子は二人の声のやりとりと、衣擦れと、二人の体が密着しあう音でしか判断できないから、余計に情欲が掻き立てられる。

「寝ましょう」

布団を、ぽんぽん、と叩く音がする。
子供を宥める母親のような一面と、清潔感溢れる様子からは想像すらできない、妖艶な一面とーー

そんな加奈子を、木綿子は覗き見してしまった気持ちになり、すぐには寝付くことができなかった。







「んん……」

それでもなかなか、酒に酔った状態には適わなかったらしい。寝ついてからは一度も目を覚ますことはなかった。

薄ら薄ら目を開けると加奈子がこちらを向いて眠っていた。

そのとき、加奈子もゆっくりと目を開ける。

「木綿子ちゃん、おはよう。寝られた……?結構酔ってたけど、具合大丈夫かな。まだ寝てていいから」

寝起きの少し低い声。
情欲を掻き立てられるような、昨夜の理央と加奈子とのやりとりを思い出して、寝起きなのにもかかわらず、木綿子は顔を熱くさせてしまった。

その回想をかき消したのは、二階からの足音。

ふすまが開いて、入ってきたのは柚木だった。

「佐藤くんもここで寝てたのっ」

「早起きなのはいいことだけど、まだ静かにしてなさい。佐藤くん、きっと二日酔いだから」

半ば起き上がりながら、気だるそうに言う。
長い髪の毛をかきあげて、布団に再び入り込もうとしたときに、ちらりと木綿子に向けた視線に、どきん、と胸が高鳴る。

「ん。木綿子ちゃん、どうかした?」

じっと加奈子を見つめていたことに気づかれる。

「あ、いや………」

今の表情と、昨日の情事がリンクした、とはもちろん言えない。

口をもごもごさせていると、枕の側から、木綿子と加奈子の間に柚木が入り込んできた。


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