母体の神秘14-5
「ママ・・・竹太郎さんと・・して来たのに、今日はまだ洗わないの?」
俺の問いかけにママは臍の近くに当てた手を見つめながら
「うん・・・洗わないといけないね。この中に竹さんの赤ちゃんの素が沢山出されたから
早く洗い流さないと、ママの卵・・竹さんと合体しちゃうかも知れないよね」
そう言って目を細め、
「でも、なんだかいつもよりも竹さんが傍にいてくれてるみたいな気分だから
もう少しだけこのままでいようかな・・・」
妖艶な表情を見せながら色気のある笑顔でそう呟くのだった。
「妊娠するかも知れないのに、怖くないの・・・?」
続けて聞く俺の質問に
「ママも最初は凄く迷ったのよ?
性教育の為だと言ったけど、女の人は・・本当にデキちゃうから
色々と大変な事になるだろうし・・・」
「でも・・」とママが続ける。
「膣内射精される時にね、竹さんが私に顔を近付けたの。
その瞬間の竹さんがイケメン過ぎて・・・二人の子供の顔が一瞬浮かんで・・
そしたら竹さんにキスされて幸せ過ぎて・・・」
「キャッ」と紅潮した頬を押さえながら
ママが左右に身体を捩りながら恋する乙女の幸せな表情をするのを見て
俺は本来なら苦痛以外の何物でもない筈の
自分のママの不倫恋愛が、何か聖なるものに思えてきたのだ。
彼氏の生殖材料を胎内に取り込んで
彼氏との子孫の顔を妄想する無防備な生殖適齢期のママに対して
俺は俺で少しも嫌悪感を感じなくなっていたのだ。
でも・・・なぜかは分からないけど
俺は若干の違和感を感じていた。
それは今日一日だけの話ではなくて、
何か肝心な事柄について忘却しているような・・・
もっと根本的な違和感だった。
急に不安になった俺は取りあえずママに提案した。
「ごちそうさま!
ねえママ・・そろそろお風呂に入った方が良いんじゃない流石に・・・」
俺の突然の助言に
ママは一瞬だけ名残り惜しそうな面持ちを見せたけど
でもすぐに立ち上がり、そのまま浴室へと向かった。
シャワーを浴びながら鼻歌を歌うママのシルエットは
恋人に女性の大切な場所を耕されて、種蒔きまでされた排卵した雌の
妖艶な色気を醸し出していたけど
それ以上に丸っと突き出たバストとヒップから溢れ出す、
母性たっぷりの慈愛のオーラが際立ってる気がした。
俺が洗濯箱からママのパンティーを取り出すと
それはいつぞや竹太郎さんが持ち去ったパンティーの柄だった。
ママは松夫宅に保管してあった自分の下着に着替えて帰ってきたのだ。
(・・・・!?)
でもそのパンティーの、ママの女の子の穴が当たる部分に
べっとりと貼り付いている・・・そう、松夫の言葉を借りるなら
竹太郎さんの体内から排出されたであろう、
遺伝子を運ぶ白いおしっこの量を見て
俺は混乱してしまったのだった。
(これって・・・本当に子宮に入ったのか?)
そこには漏れ出たというには
あまりにも大量の、竹太郎さんのザーメンが
パンティーの大切な部分に当たるところとその周辺に
ぐっしょり染み込んでいて、一部はまだ粘液の状態で貼り付いていたのだ。
それはまるで子宮には一切入れて貰えず、
膣の中から全て下着に漏れ出たかのようだった。
以前、対面の性教育で見た膣内射精の時は
子宮が降りてきてタプタプの白い精液を全て吸い込んで
膣の入り口もピッタリ閉じて
少しも漏れる様子が無かったのに。
俺は訝し気な気持ちになりながらも
竹太郎さんの雄の匂いが溢れるママの下着を
すぐさま他の衣類に包んで洗濯機に放り込んだのだった。