ついていた-1
僕はしばらくゆっくりとしてからジャージを直し山道に帰ろうとすると、山道の方からガサゴソと音が聞こえたので太い木の陰に隠れました。すると、僕と同じくらいの女子がスカートをまくりパンツを足元に降ろしてこっちを向いてしゃがみましたので、木の陰からスマホを出してビデオに撮っておきました。自分の後ろばかりを気にしながらシャーシャーシャーと音がして女子はおしっこを始めました。僕はズームで拡大してバッチリとその瞬間をビデオに収めていきました。するとその可愛い女子は下着を直しスカートを綺麗にしてまた山道に帰って行きました。あとから確認してみるとどこかで見たことがある女子のあそこが映っていておしっこが飛び出してくるのもはっきりと見えました。僕は、「こんなところで可愛い女子のおしっこの場面が撮れるなんて今日はついてるぞ。」と内心思っていました。
僕はしばらくしてから誰もいなくなったのを確認して能天気に山道に帰って下山して行きました。
開けたところに出て家の方に向かって歩いていると、前に二人の可愛い女子が立ち話をしていました。「え!あの女子はさっきのおしっこをしていた子!」と僕は気が付きましたが顔を合わさないようにして通り過ぎようとしました。
「よ、近藤、私だよ、弘美。どうしたんだよ、慌てて。」 「え!あ!佐伯君か?どうしたんだい珍しいね。」 「ふ〜ん、近藤君はよくここに散歩に来るの?」 「う、うん、天気がいい時は毎朝、山頂まで行って帰って来るんだ。」 「ふ〜ん、でもさ私たちが山頂に居るときはいなかったけど。」 「え!そ、そうだね、いつも裏道を通って帰って来るから時間がかかるんだ。」 「え!裏道?私たちも今裏道を通ってきたけど君いなかったよね。」 「え!そ、そうかい?僕は今帰ってきたところだからね、君たちの方が早かったんだろう。」 「ふ〜ん、どうも怪しいなあ、近藤君、ちょっと顔を貸して。美里、私近藤とちょっと話があるから先に帰ってくれる?」 「ああ、いいけどこんな男と何を話すの?」 「う、うん、ちょっとね。」 「じゃあ、私先に帰るから、バイバイ。」と美里さんは一人で先に帰って行きました。「よし、近藤ちょっと来い!」 「え、え〜!な、な、なんだよう。」と僕は震える声で答えながら彼女の後ろを着いて行くと、駐車場の隅っこにあるベンチに座らされ、「お前、まさか見たんじゃないだろうな?」 「え!な、な、なにを?」 「どうも怪しいんだ、お前スマホを持っているだろう?出してみな!」 「え!ス、スマホ?どうして?」 「いいから出してみな!」 「こ、こ、怖いんだけど・・・。」 「早く出せ!あの時変な音が聞こえたんだ、何かスイッチが入るような。」 「え〜!え〜!そ、それが僕のスマホと関係があるの?」 「それはこれから分かることだろう?近藤!早く出せ!出さないとただでは済まさないよ!分かっているのか!こら!」 「え!は、はい、出します。これです、どうぞ。」 「ロック解除して。」 「はい、しました。」彼女はフォトアルバムのアプリを開き中身を確認しました。
「ふ〜ん、やっぱりな、ズームを効かせてばっちり撮ってるじゃん、この野郎!これをどうするつもりだったんだよ!この野郎!」 「え〜!まさか君とは思わなかったんだよ。ね、僕もあそこにおしっこをしに行ったんだ、その帰りに出くわしたんだよ、たまたま。それで、つい出来心でね、ほら女子のああいうところってなかなか目にすることがないから、記念にと思って。」 「お前なふざけているのか?削除するからな!いいか?」 「は、はい、どうぞ。」 「お前、私のあそこ、しっかり見たんだろう?」 「え!そ、そ、それは・・・。」 「ふ〜ん、お前女子のあそこを盗撮してそのままで済ませるのか?」 「え!ど、どうするんですか?」 「人のを見たんだからお前のも見せろ!当たり前だろう!」 「え〜!嘘!ぼ、ぼ、僕・・・。許してくださいよ。ね、削除したし、ね、もう許して。」 「ふ〜ん、お前潔く私にお前のおちんちんを見せろ!いいな!」 「え〜!そ、そんなあ、ぼ、僕、こ、怖いんですけど。」 「さて今日はうちの親は夕方まで留守だから、丁度いいや、これからうちに来い!」 「え〜!ぼ、僕、帰らないと、ママが心配するんですけど。」 「ふん、何がママだ、スマホもう一度貸せ。」 「は、はい。」彼女はスマホを弄って何かしていましたが、「これで良し、ラインで今日は友達に会ったからこれから遊びに行くって連絡しておいたよ、そうしたらママが、気を付けてね、帰るときは連絡してね、だってよ。はい。」 「え〜!そ、そんなあ、佐伯さん、ぼ、僕、こ、怖いんですけど。」 「あそう、お前怖がりだったな?まあ、いいや、とにかく着いて来い!もし逃げようとしたら絶対に許さないからな、二学期が初まったらどうなるか分かっているだろうな?」 「え〜!こ、怖い。に、逃げません、はい。着いて行きます。」 「よし、分ったらよろしい。」
僕は震えながら下を向いて佐伯さんの後ろをトボトボと着いて行きました。「今日はついているぞ、なんて能天気なことを考えていて、僕は浅はかだった。僕はこれから彼女にどうされるんだろうか?まあ、殺されることはないにしろ・・・。」と悪いことばかりが頭をよぎり逃げ出したかったけれど、「もし逃げだすと二学期になった時に学校へは行けなくなってしまうし・・・。どうしよう、僕の運命はどうなってしまうんだろう?」と不安しかありませんでした。
「さ、着いたぞ、ここが私の家だよ。」と言った所は高級住宅街の一角にある庭付きの大きな二階建ての家の前でした。ドアを開けて、「遠慮するな、入れ。」 「は、はい、失礼します。」僕は玄関を入り靴を脱ぎ広いリビングに通されソファーに座る様に言われました。小さくなって座っていると、「はい、麦茶、暑かったわねえ、汗びっしょりよ。体中が汗臭いわね。」 「は、はい。」僕はそう返事しましたが彼女の体からは汗のにおいとかぐわしい女性の匂いがして・・・。