運命の人-8
「うっ…くっ…!」
鉄平の精子が都姫の子宮に降り掛かる。
「あああっ…」
一瞬呼吸が止まった。そして頭の中は真っ白だ。この世から苦しみや不安が全てなくなった至福の越境にたどりついた都姫の体は間違いなく鉄平に抱きしめられていた。
至福の瞬間を迎えた後は、耐え難い激しい快感に襲われる都姫。
「ああっ…!んっ…、んっ…んっ…!」
一転甘苦しそうに激しく顔を歪ませる都姫。一方鉄平はドクン、ドクンと脈打って度に精子が飛び出し、あまりの気持ち良さに鼻の穴を開き至福の表情を浮かべていた。
(や、ヤッベー…、気持ちいい…。こんな中出し、あるか…?スゲ〜気持ちいい…)
もしかしたら初めてオナニーした時よりも気持ちがいい射精感に身震いさせられた。2人は無我夢中で強く抱きしめ合いながら体を揺らすように擦り合わせていた。
(ヤッベー、ドクドク出るわ…!まだ出るし…。こりゃマジで妊娠したかもな…)
今、都姫の子宮を囲みこむ何億もの精子の内、他を制した強靭な精子が都姫の子宮の中に入ってるかも知れない。鉄平はふと目を開け、受精した瞬間かも知れない女の顔をジッと眺めていた。
(こんないい女を妊娠させるとか…へへへ)
妊娠する不安を全く抱えない中出し…、鉄平は何とも言えない悦びを感じた。鉄平は出すだけ出そうと、ペニスに力を入れ精子を押し出す。
次第に都姫の意識も戻って来た。
「鉄平くん…中に…?」
「ハァハァ、ああ、出たよ…。いっぱい…」
「ハァハァ、いっぱい…?」
「ああ、いっぱい…」
「ハァハァ、ハァハァ、嬉しい…。あっ…何か…妊娠したような気がする…」
何となく子宮が一瞬熱くなったような気がした。
「都姫…」
鉄平は無性に都姫とキスがしたくなり唇を重ねる。
「んっ…」
艶かしくに絡んでくる舌に呼応する都姫も、艶かしく舌を絡ませる。
「出来たかな…?」
「出来た気がする…。」
「本当?」
「うん。鉄平くんとの赤ちゃん、出来たと思う…」
「へへへ」
鉄平は嬉しそうに笑った。
もう都姫には全く迷いは無かった。鉄平と結婚して、出産して、2人で赤ちゃんを抱き抱える未来を想像して幸せな気分になる。
「ああん、今すぐ結婚したいよぅ…」
甘える都姫。
「仕事が落ち着いたら、な?」
「ああん、もう…。分かったよぅ…」
都姫もそうするべきだと分かってはいたが、甘えたくなったのであった。