女の悦び-1
タクシーを降りると、都姫の肩を抱き寄せてマンションへと入った。エレベーターの中で無言の鉄平。いやらしい言葉でも何か話しかけてくれた方が気が楽に感じた。エレベーターを降りて部屋へと向かう。
(今からセックスされるって分かってて部屋に入れる女…。)
自分の事をそう思った。さっきのタクシー運転手も、この2人は今からヤるんだろうなと思っただろうな、そう思いながら鍵を開けて部屋へと鉄平を招き入れる。
部屋へ入るとソファにドカッと座る鉄平。鉄平は女の部屋に上がり込む事に慣れているのだろうが、都姫は男を部屋に入れる事に慣れていない。どちらが主か分からないぐらい都姫は緊張していた。
「今日は疲れましたねぇ、CEO。」
2人きりてCEOと呼ばれた事に何故か少し落胆した自分に気付いたが気には止めなかった。我が物顔で足を大きく開き偉そうにソファに座る鉄平の前に立つ都姫。
「今日は本当にありがとう。神谷君のおかげでフェミニンマインドが助けられたし、大きな未来を掴む事が出来た。本当に感謝してる…。」
そのお礼に都姫は何でもする気持ちでいた。
「まぁ座って下さいよ、CEO」
手でポンポンとソファを叩き隣に座る事を促す。
「う、うん…」
戸惑い気味に鉄平の隣に座る。セックスを覚悟している女の姿を楽しむのは鉄平にとって大好物だ。少し不安を抱える様子がたまらなく好きだ。しかも歳上の女がセックスを意識して緊張する姿は更にいい。そしてそんな女に少しずつ調味料を少しずつ加えて行き調理し、最高の状態でペロンと戴くのが堪らない。スカートから伸びる太股を見て鉄平は興奮を覚える。
太股を見つめる鉄平に気付いている都姫。何も言葉を発しない雰囲気に耐えられない。
「本当に、お疲れ様…でした。」
「いいえ。」
そう答えて肩を抱き寄せる。
「あっ…」
緊張が走る都姫。体が強張る。
「どうして俺、頑張ったと思います?」
聞いて来た鉄平に、都姫は緊張の為、普段は絶対に言わないような事を口にしてしまう。
「セ、セックスしたいから…」
言ってから後悔した。私、何を言ってるんだろうと。鉄平はニヤッと笑う。
「違いますよ。俺を会社に入れてくれたCEOの為に頑張ったんですよ。」
都姫は激しく動揺した。会社の為に頑張り、そして助けてくれた人に言う言葉じゃなかったと思ったからだ。
「ご、ごめんなさい…。私、失礼な事…」
そんな都姫を弄ぶように答える鉄平。
「いいんですよ?それもあるから…。フフフ」
鉄平は都姫の神の毛先を指で巻いて弄ぶ。