第三十八章 覗き見-4
「アアッー・・・」
だが、心配しなくても感極まった母の声がかき消していた事だろう。
「いやっ・・・いやっ・・ああっー・・・」
湧き上がった羞恥心に、男から逃れようとするのだが両手がガッチリと掴まれていて、そのまま激しく突き上げられていく。
「あうっ・・・あっ・・ううっ・・・
あああっー・・・」
「おらおらっ・・・どうしたっ・・・
おらぁっ・・・」
乱暴な腰使いに、なすがままになっている。
「上品ぶってるんじゃねぇよ、
こんなに感じてるくせによぉ・・・」
男は手を放すと、くびれたウエストを抱えるように姿勢を変えた。
「ひぃっ・・・・あひぃー・・・」
深く突き刺さったコックの感触に思わず悲鳴が漏れる。
「あぐぅっ・・・うううっ・・あうっー・・・」
開放された両手が頭の上でシーツに皺を作っていく。
「ああっー・・・いいっ・・・・
駄目ぇ・・・・ああー・・・」
収拾がつかない言葉は、官能の深さを物語っている。
男の言う通りだった。
娘がいる筈の家でセックスをしている。
背徳のスリルが快感を増幅させる。
「ああっー・・・・いくっ・・・いくっ・・・
いっちゃうっー・・・」
香奈子は頭の中が真っ白になっていくのを感じながら、叫び続けていた。
とめどなく溢れる愛液が、コックを滑らかに迎え入れていく。
「ああ・・・マ、ママァ・・・」
少女の指先も濡れた股間をなぞっていた。
「ああ・・・・ママ、すごい・・・
い、いやらしい・・・」
再び母の痴態を目の当たりにした圭子は、自分を抑制する暇もなく興奮に包まれていた。
無意識に伸びた指先は、別の生き物のように少女の身体をもてあそんでいく。
「ああっ・・・はぁ・・い、いい・・・」
日々のイタズラで、敏感になった場所を丁寧になぞっている。
「ああ・・・あああぁ・・・」
三畳の部屋に、少女の熱い息が充満していった。