少女の決意-6
陰茎はまだ全て収まっていない。小柄で未成熟な少女の膣はまだ浅く、成人男性の性器を全ては飲み込めない。
「奥まで届いた。茉由、全部入ったよ。分かる?」
「はあ、はあ……うん。パパの……熱いおちんちんが、アソコに入ってるの感じる」
「それじゃあ少しずつ動かすよ?」
「ん……うん」
武司はゆっくりと、抽送を開始した。
「んっ、んっ、んっ、んっ」
腰の動きに合わせ、少女は小刻みな喘ぎを上げる。
(すごい、これがエッチなんだ。わたし、今パパとエッチしてるんだ)
初めて男性器を迎え入れたこともあり、彼女自身はそれほどの快感は感じていなかった。
だが、武司と身体を交え、今、彼とひとつになっていることに、彼女は多幸感でいっぱいだった。
「パパ、パパ大好き……」
虚ろな目を向け、うわ言のような声を彼に投げかける茉由。武司はそんな彼女が愛おしくて堪らなかった。
彼は少女に覆いかぶさり、身体を密着させた。全身で彼女を感じた。茉由も応えるように、両腕をその背中に回し、父親の身体にしがみ付く。
正常位で交わる父娘。武司は腰の動きが徐々に早まっていくのを抑えられない。
「ああっ、はあ、あっ、ああっ……パパ、パパ……んんっ」
可愛らしい喘ぎに、思わず口唇を重ねる武司。舌を差し入れると、娘も小さな舌を絡めてくる。互いに唾液を吸いあい。口内を舐め回した。
やがて、武司の下半身にむず痒い感触が湧き上がる。彼に絶頂が迫っていた。
(中で出すわけにはいかない。引き抜かないと)
理屈では分かっているのに、彼はそれを実行に移せない。このまま、もっと茉由の膣粘膜を分身に感じていたかった。だが、それがますます彼に射精感を誘う。もうダメだ。我慢できない。いいさ。このまま茉由の、娘の中で果てよう。
「――うっ、茉由っ」
武司はピークに達した。と同時に、彼の分身が精をほとばしらせた。娘の、少女の胎内に、大量の精液が注ぎ込まれた。
「んあ……熱い、熱いのが入ってくる……」
茉由は、咥え込んだ男性器がビクビクと痙攣しながら、どくどくと熱い粘液を吐き出しているのを感じていた。武司が、大好きな父親が、その身体の一部から体液を送り込んでいる。精子を、赤ちゃんの素を。
初めてのセックスで絶頂を得ることは出来なかったが、彼女はこの上ない幸せな気分に浸っていた。
「はあ、はあ、はあ、茉由……ごめん、中で出しちゃったよ」
「ううん。パパの熱いのがお腹に広がって……わたし、嬉しかった」
「茉由……」
二人での初めてのセックスの余韻を味わうように、父娘はいつまでも互いを抱き締めあった。
初めて男を受け入れた膣口から、陰茎を引き抜く。一瞬、ポッカリと開いた口が、すぐに閉じてしまった。武司は指を差し込み、中に溜まった自身の体液を掻き出した。ゴボリと、おびただしい白濁が流れ出てきた。この日二度目の射精だというのに――彼は自分に呆れる思いだった。それだけ、茉由とのセックスがよかったのだろう。
少女の秘部から溢れる精の残滓をティッシュで拭い取る。ほんの少しだが、白濁には赤い液体が混じっていた。破瓜(はか)による出血だろう。
「少し血が出ちゃったね。痛くない?」
「んーとね、本当はずっと痛かったの」
茉由はこともなげに言う。
「無理しなくていいって言ったのに……」
「ううん、無理はしてないよ? 途中で痛いの忘れるくらい気持ちいい時もあったから、我慢できたの」
そう言うと、娘は父親の腕にしがみついた。
「これでわたし、パパに処女をあげて大人になったんだよね」
武司に向けた彼女のその笑顔は、充足感に満たされていた。
(そういえば……)
茉由の母親も、武司が娘の初体験の相手になることを望んでいた。はからずも彼は、妻の望みを叶えていたことになる。彼の脳裏には、そんな思い出が蘇っていた。
「今度はもっと気持ちよくなるかな? パパ、またしてくれる?」
父親の胸にもたれ掛かる茉由。その声は、どことなく艶っぽさを湛えていた。
「ああ、もちろん。二人でもっと気持ちのいいエッチしようね」
「うん……大好き、パパ」