BLACK BOXを守る者-7
「ハゥッ…」
中指でクリトリスに刺激を与えると膝がガクッと折れる。何とか足に力を入れて体を持ち堪える。
「ああん、気持ちいい…、ああっ…、ああっ…」
目をギョッと閉じ顎を上げて悶える若菜。
「ハァハァ、バイブ、持ってくれば良かった…」
病院からそのまま来た為愛用のバイブを置いて来てしまった若菜は、何か入れたくて仕方のない衝動が抑え切れない。人差し指と中指をくっつけ、そして濡れ過ぎた膣に挿入する。
「ああん…!」
若菜の顔が激しく歪む。
「欲しい…、俊介のオチンチンが欲しいよぅ…。ハァハァ、ハァハァ、あっ…」
ニュプッ、ニュプッ…っと言う卑猥な音が総監室に妖しく響く。ピンピンに張り詰めた乳首を摘み上げ、グリッ、グリッと強く刺激するとまた一段と愛液が溢れ出す。
「ああっ…、ああっ…、俊介ぇ…」
今すぐにでも俊介とセックスしたい。そんな欲望を抑え切れない若菜の指は自らを容赦なく責め立てる。
「ああん…、イクゥ…!!…あっ…!ンッ…!ンッ…!ンッ…!」
エクスタシーに達した若菜は体を伸び切らせた後、床に崩れ落ちた。まるで男に乱暴された後のように床に倒れ込むみ息を切らしていた。自分の指に犯された若菜の性器からは溢れ出した愛液が床に艶かしく垂れ落ちる。
「ハァハァ、ハァハァ、ハァハァ」
体をビクン、ビクンと痙攣させながらくねる体。一人きりの余韻に浸る。
「ハァハァ、またしちゃった…」
5分ほどグッタリしていた若菜は体を下ろし髪をかいた。
「フーッ、でも気持ち良かったぁ…」
床に座ったまま少しポーッとした後、立ち上がりティッシュで再び性器を拭きゴミ箱に捨てる。溢れ返ったティッシュの山を見て、
「盛りのついた中学生の少年か…?」
自分で突っ込んでしまった。パンティを履くとグッチョリと濡れていた。
「ヤバいかなぁ…、匂っちゃうかも…」
若菜は再度スカートの中に香水を拭きかける。そして身なりを正し気持ちを入れ替える。
「よし、千城に戻らなきゃ。中森くーん!」
若菜が呼ぶと中森が入って来る。
「千城に帰るわよ?」
「了解です、すぐ車を準備します。」
中森は電話で車の準備をさせる。
「さーて、一気にカタをつけるわよー!高嶋謙也、待ってなさい…」
若菜の目に漲る何かを感じる。刑事、上原若菜ここにありと言った凛々しい姿であった。
(さすが。でもついさっきまでオナニーしてた人には見えないな。この切り替え、凄いな…)
若菜の声はドアの向こうにまで聞こえていた。いつもの事だ。それも含めて上原若菜だ、そう思っている為、敢えて何も言わない中森だった。