久しぶりのAV鑑賞-5
(理央は……優しすぎるよ)
こんなにも胸の高まりを抑えられないのは自分だけなのかと、加奈子は理央の胸に顔を押し付けつつ、体をぴったりとくっつけようとする。
理央が腰を引こうとしたのがわかった。
加奈子の太ももには、理央が履いているスエット越しに脈動する熱いそれが感じられた。
思わず理央の胸元で、はぁ、と甘いため息をついてしまう。
加奈子は理央の胸元から顔を離して、右手を理央の頬に添える。
そして、親指で理央の唇をなぞった。
「あたし……人肌恋しかったみたい」
ふふっ、と加奈子は笑った。
初めて理央が泊まりにきたときのような台詞ーー。彼は覚えているだろうか。
親指で幾度か唇をなぞり、それでも理央は目を閉じたままだ。
加奈子がこの映像に忌避感を抱いたと思っているのだろう。
初めてこうなったときから変わらない、優しい彼の態度に、やはりどこか嫉妬心が芽生える。
あんなにも激しく、理央が気持ちをぶつける佳織への嫉妬心だ。
加奈子は軽く唇を押し当てる。
「んっ」
理央の唇が半開きになったところに、自身の舌を侵入させる。
動画を見る前に、煽ってきたくせに。
そう思いながら、こんなにも優しい態度を取る理央の舌に吸い付いて、甘噛みし、欲情させようとする。
理央は必死で目を閉じているが、加奈子の背中を性的な手つきで撫で回し出した。
ぴくん、と加奈子の体が反応する。
「か、なこ……ぎゅってされるの気持ちいいけど、あんまりされると……僕、我慢できなくなるよ。加奈子が嫌がることしそうだから、もうダメ」
「どう我慢できなくなるのか……教えて。あたしと初めてキスした時……どう思ったんだっけ」
「え、あ……加奈子に……キスされて……この舌で、もし僕の舐められたらどうなっちゃうんだろう……って。え、か、加奈子っ」
加奈子はスエット越しに、熱くなったそれに右手で触れる。
どくん、どくん、と脈打つのがわかる。
「僕、普段AV見ないから、あれ見たくらいでこんなに反応しちゃって……ごめん。女の人が、あんなにされちゃうの抵抗あったでしょう?今日は我慢するから、気使わないで」
「嫌なんて、一言も言ってないじゃない。これ以上見れないって言ったのは、我慢……できないからだよ」
「ほ、本当?」
理央は恐る恐る背中を撫でて、その手を前に回して、ひとつずつパジャマのボタンを外していく。
すべて外し終わると、加奈子は自らそのパジャマを脱いだ。
布団の中にすっぽりと収まり、横向きにお互い向かい合っている。
理央は手を伸ばして、加奈子の体を撫でた。
さらさらとした、肌触り。
「加奈子……右……向いてくれる?僕に背中向けて」
「うん」
「丁寧にさせて…。興奮してるから、強引にしそうで怖い」
理央に背中をさらすように、加奈子は髪の毛を前に寄せる。
加奈子の背中を指先で、理央は撫でていく。
右手で背中を撫でながら、左手で加奈子のズボンを器用におろす。