佐久間亨の憂鬱Bー番外編-8
「は、あ、遠月さん、エロすぎ」
「んん、だって……佐久間くんのこと、好きだから……エッチできて、嬉しくなっちゃうんだもん…。ずっと、したかった……。あたしのほう、こそ……佐久間くんのこと、いやらしい目で……見てたの……」
細く目を開けて、亨を見つめながら木綿子は言う。
そう言われて、亨は腰の動きを止めた。
「だから、ストッキング破られて、いやらしいことされ、てっ……嬉しかっ……たの」
「そ、んなこと言われ……たら……!」
先日のーーストッキングを破り、Tバックをずらして挿入したことを思い出し、木綿子の中に包まれたそれが脈動する。
「佐久間く、んなら…いいよ……好きだから……。お腹のナカ…たくさん掻き回して……。お願い」
ーー彼女と過去に付き合った男は、こんなにいやらしい言葉を素直に言わせるように教え込んだのか。
見えない男の影に嫉妬し、亨は木綿子の腰を掴むと、腰を振ってペニスを突き立てる。
抜き差しする度に木綿子のナカは、亨のそれを締め付けてくる。
腰から手をずらして、たわわな果実を掴むと、ぐにゅんぐにゅん、と柔らかなそれは形を変える。
「は、ァあっ、佐久間くんにナカ……突かれて、悦んでるっ、んん」
「遠月さんのナカ、やばい。気持ちいい、おっぱいも、エロすぎ……!」
揉みしだくだけじゃ飽き足らず、両手の親指と人差し指で、きゅっ、と頂きを軽く摘むと、木綿子の体が仰け反った。
「ぁ、ああっ、両方されたらっ、イッてるっ……んんっ」
びくびくびくっ、と木綿子の体が震える。
「乳首つままれて、オマ×コ突かれてイッちゃってるのぉっ、お腹、おっきいの入って苦しいのに、気持ちいい……!」
「すげ、遠月さんの、吸い付く、やば、い……!俺も、いくっ……!」
「ん、いき……ぱなしだから、佐久間くんと一緒にいっちゃう……!」
結合部からはぬちゅっ、ずちゅっ……と粘液が絡みつく卑猥な音が響く。
ーー今までしてきた女の子と違って、精神的な部分が大きいじゃないですか。僕、本当に中村さんのこと好きなので、コミュニケーションとして満足する部分が本当に大きいんです。
理央が加奈子とのセックスに対して、言っていた意味が今なら深く突き刺さる。
木綿子と繋がった自分のペニスだけでなく、木綿子の心と通いあった自分の心も震えているのがわかる。
「遠月さん、いく……!」
パンっと大きな音を立てて、亨は腰の動きを止める。
そして、どくん、どくんーーとコンドーム越しに、なるべく最奥にーー自らの体液を吐き出したのだった。