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イブ 茨人形
【ファンタジー 官能小説】

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イブ 茨人形-7

その後の女の夢はもっとおぼろげでした。

―――真っ暗な中に声だけが聞こえます。
「つらくなったらいいなよ」
「何よあなた」
「友達」
「私にそんなものはいないわ。みんな私を使おうとするだけ」
「魔を呼んじゃだめだよ」
「あなたよりまし。消えて」
「見てるから、私を呼んでね」
「できるわけない」
≪それから見ないで、こんな私を見ないで≫  ―――

朝になりました。
メイドの入ってくる気配で起きあがります。
≪よかった、学校へ行ける≫ 学校が好きなのではありません。
いっしょに執事がやってきて、私の腕をとると何かを注射しました。
「大丈夫、たいしたものじゃありません」
「お着替えです」メイドがフリルのいっぱいついた下着を差し出します。「お手伝いします」
「いいえ、制服は?」
「クリーニングから帰ってくるのはもう少し後になると思います」
「でも、私ひとりでできますから」 夢見るお嬢様がつけるような下着を手に取ろうとします。が、腕が重くてうまくつかめませんでした。
「何をしたの」体に力が入りません。≪これもきのうの夜中のよう≫
「では、手伝わせていただきます」
メイドにつけられたブラジャーは、フリルの縁取りだけのものです。乳房が前につき出すように周りを押さえられ、引っ張られました。
執事が乳房の先をつまむと、ねじり、薄ピンクの乳首を勃起させます。
そこに小さなリボンを回してつけました。
≪きっとこの手だ。きのうの夜の手だ≫ そうとしか思えませんでした。でも、すべてがあやふやなことでした。
ショーツはフリルの縁取りに、薄い布がついていますが、大事な所には穴が開いています。
「こんな恰好をさせて、何をするの」
「食卓の花には、動かずにいてほしいだけですよ」
動けない私はワゴンに載せられ、食卓へ運ばれました。
卿が座るはずのテーブルの上に、横たえられます。
胸や腹の上には花びらをちりばめられ、主人に向かって開いた脚の真ん中に、一輪の花が挿入されます。
卿がやってくると、「これはまた、何と食欲をそそる飾りつけだ」
足の間に並べられる朝食を悠然と食べ終えると。身を乗り出し、一輪の花をくわえ、そこにキスをしました。
「お願いです学校に行かせてください」
「そんなに勉強がしたいのか。そうだおまえ、女は知っているか」
横にいたメイドの腕をひっぱり、「脱げ」
その女は後ろを向き、エプロンドレスを脱いでいきます。
「女とのセックスを教えてやろう」メイドの乳房をなでながら、「こいつはつる草にでも、女にでもうまくからみつくのだよ」
その美しい肌には、なぜか無数の細かい傷がついていました。
「さあ教えてやりなさい」メイドをテーブルに上げ、私を抱かせました。
メイドは一切の質問も躊躇もなく、体をこすりつけてくると、愛撫をはじめました。
私の体はそれに反応してしまいます。
学校の更衣室なんかで、女の子どうし、冗談で体を擦り付け合ったり、胸おっきい と触ったりしているのを見たことはありますが、私は経験したことがありません。
この人は私の感じるところを知っていました。
声を上げ、体をくねらせてしまいます。
卿はそれをじっと見ていましたが、やおら立ち上がると、私をテーブルの端までずらし、犯し始めました。
今までは一時間ほど我慢すれば許されていました。
こんな長い時間何度も辱められることは初めてです。
涙が出てきました。


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