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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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佐久間亨の憂鬱Aー番外編-1




酔っているせいもあって、体が重かったが、何とかタクシーを呼んで、昨日は自宅に帰った。

飲みすぎてなくて良かったと思いつつ、久しぶりのセックスのせいか腰が重かった。
ふぁあっと欠伸をしつつ、亨は自席につく。
マグカップを持って給湯室に向かい、インスタントコーヒーを注いで、いつも通り給湯室の丸椅子に座る。


(俺、マジ、最悪……)


二日酔いはない。
が、自責の念がたっっぷり積もった脳内のせいで、頭が重い。
泣いたせいで、目もどことなく腫れている。
そして、一応合意の上とはいえ、会社の先輩を後ろ手に拘束して、セックス。
最悪。最悪。最悪。

そんなことを思いながら、せっかくセットした髪の毛をガシガシと掻く。

「ーーどうしたの、亨くん」

ちょうど、加奈子が給湯室に入ってきた。
不思議そうに問いかけながら、いつも通りマグカップをサーバーにセットする。

「顔、すごいけど……」

「自覚してます……」

「昨日、佐藤くんと木綿子ちゃんと飲んだんでしょ?二日酔い?」

「二日酔いなら良かったのに……」

肩を落として泣き言を言う。
コーヒーを口に含みながら、むすっとする亨を見て、加奈子が心配そうな顔をする。
そんな空気感の中、ちょうど、理央が給湯室の中に入ってきた。

「ーー亨、すっごい具合悪そうだけど」

ただならぬ空気感を感じて、理央もそんな風に口を開く。

「二日酔い?」

「二日酔いなら良かったのに……」

デジャヴ。
さっきもこのやりとり、やった……そんなことを思いながら亨はため息をつく。

「佐藤と加奈ちゃんに、一生のお願いがあんだけど」

「え?」

理央と加奈子の声が重なる。

「今日、加奈ちゃん貸してくんない?」







加奈子を貸してほしい理由を言わない亨に、かなり不貞腐れていたが、理央にはしぶしぶ了承してもらい、柚木の面倒を見てもらうことになった。
既に柚木は帰宅済みの時刻で、加奈子は先に車で帰宅し、亨は理央を車に乗せて、加奈子の家で降ろす。その代わりに加奈子をピックアップした。
車のなかで「エッチなことしちゃダメだよ!」と理央に子供のように言われていて、亨は苦笑いするしかなかった。

加奈子を乗せたあと、適当に大通り沿いのファミレスに入る。
金曜日ということもあって賑わっていたが、ちょうど並ばずに入ることが出来た。

「好きなもん食べて、今日奢るから。本当に急にごめん」

亨は手を合わせながら言う。

「柚木の面倒見てもらうのに、佐藤くんにあんな言い方したら拗ねるに決まってるでしょう?どうしたの」

加奈子は卓上のタブレットでメニューを選びながら、尋ねる。
普段は怒らない加奈子も今日は少しばかり、亨の強引な態度に訳がわからないと苛立っているようだった。
亨も適当にメニューを見ながら、あまり食事が喉を通らなさそうなので、フライドポテトとサラダと、ドリンクバーを二人分注文する。


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