蹂躙-11
男共の笑い声が湧き上がり、そして風花は尽き果てたようにガクンと項垂れた。
次の犯罪を止める為とはいえ、絶望の渦中にいる風花にトドメ≠刺したのは弘恵であり、その凄まじい罪悪感は弘恵の精神をますます苦しめる。
『クククッ……メス堕ちして発情したせいか、随分と素直になったなあ?』
「ッッッ!!??」
目の前の男は弘恵の長い髪を掬い上げると、半勃ちの男根に巻きつけて扱き始めた。
女の命とも言える頭髪が、まるでティッシュペーパーのように扱われるなど、それは再び激情を湧き立たせるに充分な蛮行である。
『テメェの身体に欲情しなくてもなあ、こうやってシコシコしてりゃあ勃起するんだよお。なあ、デカくて硬〜いチンポが欲しいんだろぉ?』
「い"ッッ…ぎぎッ!ぐぎぎぃッ」
顔のすぐ側で男根は脹れていく。
赤黒い亀頭は尿道口を開けながら膨張していき、サオは太さを増しながら亀頭を突き上げ、逞しさを表さんと血管を浮き上がらせて反り返った。
『イッヒヒヒ?やったね弘恵ちゃん!この人のおチンチンがフル勃起してくれたよお?』
「ッ〜〜〜〜!!!」
女性としての魅力が無いと散々罵倒された挙げ句、全く望みもしない昂りを『喜べ』と嘲られる。
もはや精神の拷問だ。
耐えるにも耐えきれぬ地獄のような責め苦だ。
殺したいほど憎らしい男を睨みつける眼光には狂気すら宿り、しかし、その悲惨な姿こそが男共の《望み》である。
『さあて……めでたくフル勃起したコトだし、DVDの製作は決定したなあ。じゃあ……恒例のアレ≠始めるかあ?』
「なッッ…!?な…にを始め…ッッッ!!??」
吉田は弘恵の左脚に繋がっている土嚢袋を抱え、弘恵を片脚立ちの姿勢にさせた。
まるで電柱に小便をする犬のような格好となった弘恵は実に不恰好で、だからこそ魅力的で美しい。
『言ってなかったっけ?弘恵ちゃんが着てたスーツとかパンティとか、DVDの購入特典にするんだって。あと……エッチ汁が染み込んだマン毛も……イヒヒ!』
「ッッッ!!!」
自分の身体を弄んだ変態が、小型バリカンとプラスチックボールを持って股倉の真下に潜り込んできた。
唸りをあげるバリカンの音が振動として内股に響き、その異常な行為に慄いた弘恵は思わず左脚を力強く蹴った。
「やだあッ!?ちょっとヤメてよッッ!!あ…あ"〜〜〜ッッッ!!!」
刃物など当てた事の無い柔肌に、冷たくて恐ろしい電動の刃が滑る。
ジジジジッ…と柔肌が鳴いたその直後、その部分には直接の外気の接触が感じられた。
あまりにも恥辱的な剃毛に、弘恵は抵抗を止められない。
『発情してんだろ?なあ、あまり派手に悶えると怪我するぜえ?』
「い"ぎぃ"ッ!?……ッがはあ!」
鈴木は弘恵の頭に手を乗せて、床に向かってグイっと押した。
肩の関節は悲鳴をあげ、その痛みに弘恵は抵抗すら出来ない。
『綺麗に剃られたよお?じゃあ後は……ツルツルに仕上げてえ〜』
「ッッがはッ!…ッは!はぐッ!」