母体の神秘13-7
「そうそう、成一・・・あのね、
また竹さんにお願いされたんだけど、
その・・ママの排卵日に中でそのまましたいっていう・・・」
ママが上目遣い気味に俺を見つめながら言ってきた。
「成一はさ、ママが・・・竹さんに危ない日に、中に出されるのって
やっぱり嫌な気分になるのかな?」
何をとんでもない質問をしてるのだ俺のママは!
と一瞬思ったのだが、ママから何度も竹太郎さんとの恋愛話を聞いてきた俺は
主体性の無いママが・・
ママのモラルが最後の砦のところで陥落しかかってるのだと勘づいた。
きっとママは誰かに最後の一押しをして貰いたいのだろう。
つまりそれは、ママの中では薄々と結論が出ているという事だった。
(それを息子の口から聞きたがるなんて・・・よほど竹太郎さんにせがまれてるんだな?)
おずおずしながら、上目遣いに俺の返答を待っているママは
その瞬間だけは何故かずっと年下の女の子のような気がして
こう、守ってあげたくなるような気持になりかけた。
そして俺は・・・
「ママが・・嫌じゃないなら、俺は反対しないよ。
竹太郎さんもさ、もっとママの奥深くに入り込んで
今よりもっとお似合いのカップルになりたいんじゃないかな?」
俺は・・・ママの息子として、自分の家族を崩壊させるかも知れない、
危ない橋を渡ろうとしているママを・・、踏み越えてはいけない線の向こう側へと
後押しするような事を言ってしまったのだった。
「・・・・・!」
俺の言葉を聞いたママの顔が
一瞬のうちに妖しい色合いを見せ
目がトロンとして虚ろになり
段々と息が荒くなるのが伝わってきた。
そして口の端が・・・そう、まるで喜びを我慢し切れないとばかりに
吊り上がっていくのを必死に堪えているママの表情から
発情した雌のような雰囲気が醸し出されるのを感じ取ったのだ。
俺に何を言われてもママ自身の結論は内心出ていたのだろう。
俺の一言は、その結論を多少遅めるか早めるか程度の意味しかなかったのだろう。
ママは、まるで俺なんてその場に居ないかのように
あごを両手の平で支えながら
ボーーッと俺の肩の向こうの誰も居ない空間を見つめて
時おり浅いため息をつくのだった。
ママの豊かになったバストの膨らみを眺めながら
俺は何故だか、このバストが更なる成長を遂げるのではないかと確信にも似た妄想をしつつ、
自分の実の母親が越えてはいけない一線を越える手助けをした罪悪感と
何かに対する強い期待の滲んだ高揚感が混在する、完璧に矛盾した俺の心の震えを
楽しんでいる自分自身がいるのを否定しきれないでいた。
俺の目の前にいるのは、もはや以前のママではなくて
情欲に溺れ、胸を膨らませた一匹のふしだらな雌に違いないのだ。