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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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もう探らない-4

涙を拭き、鼻をすする若菜。
「しかも私は獄中に居て母の死に目に会えなかった。ホントは脱獄してでも会いに行きたかった。いっぱいいっぱい謝りたかった。でもそれは罪を犯した自分の責任。身勝手な欲望を果たした私に対する罰。全て自分が悪い。その罰を受けた時に初めて田口を殺した事への後悔が浮かんだ。でももう遅かった。私は殺人者で、母を、家族を殺人犯の家族にしてしまった。私は2人にはこんな後悔して欲しくない。渡辺さんの復讐を果たしたい2人の気持ちは物凄く分かる。分かるけど、今いる愛する人達へも目を向けて欲しい、そう願ってる。」
若菜は何とかそう言葉を言い終えると、肩を揺らして鼻を啜り俯いた。
「…」
何て言葉をかけていいか、マギーも華英も白澤も分からなかった。ただ弱い自分を曝け出してまで本音でぶつかってくれた事が嬉しかった。

気持ちを落ち着かせた若菜は、出来る限りの作り笑いを浮かべた。
「で、それをどうやって伝えようか、昨夜俊介と一晩中ヤリまくりながら考えてたから寝不足で疲れたように見えるだけなの!決してもう歳だから疲れが回復しない訳じゃないのよ?そこは勘違いしないようにね!何なら今日も寝ずに俊介と…」
若菜の心情を察したマギーは敢えて言葉の途中で口を挟む。
「あー、分かりましたから!まだまだ上原さんは若々しくてタフですから大丈夫ですよ!」
自分の感情を理解してくれた一番弟子のマギーが嬉しく感じた。が、素直ではない若菜はやはりマギーをいじる。
「当然よ!マギー、あなたも新しい枕に変えてさぞかし寝心地が良さそうね!」
「!!(や、やっばり確実に知ってる!)」
広徳との関係がバレている確信を得た。
「やっぱイケメン…」
若菜がそう言いかけた時、マギーは慌てて若菜の口を手で塞ぎ体を引っ張る。
「ちょっとこっへ来て貰えます!?」
強引に引っ張るマギー。
「い、痛いってばぁ♪」
「いいから来て下さい!」
「きゃー!」
若菜はマギーに会議室から引っ張り出されてしまった。その様子をキョトンと見つめていた華英と白澤だが、少ししてからフッと笑った。
「いい人だね、上原さんは。」
華英はキラキラした笑みを浮かべて答える。
「はい、憧れの先輩です。」
それからお互いの顔を見つめ、ニコッと笑った。

その頃、トイレの中で、マギーの声が響いた。
「いいですか!?余計な事言わないで下さいね!!」
「ファーイ♪」
若菜の返事は完全にふざけていた。


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