佐久間亨の憂鬱①ー番外編-9
「すげぇ……エロ……」
木綿子の体を堪能することしか考えられず、亨の語彙力がほとんどなくなってしまっている。
亨は左手で腰を掴み、唇を木綿子の唇に押し当てた。
恥ずかしそうに、木綿子は亨の舌を受け入れる。
「ん、ん、んんっ」
引き裂かれたストッキングと、ショーツの隙間から指を差し込む。
どろどろに溶けきったショーツの中は、本来あるはずの毛が生えておらずすぐさま秘部に触れることができた。
「クリ……ここ……？」
「ん、んんぅっ」
木綿子の体が仰け反る。
中指を押し付けながら、亨はそこにゆっくりと円を描いた。
固くしこったそこは、明らかに亨を求めている。
「遠月さん、嫌じゃない……？」
「んん、ぅん……嫌じゃ……な…ぃ、よ……気持……ち、いい、んんっ」
「遠月さんの、ここ、ぬるぬる………優しいのがいいの……？」
「うん、佐久間くんに、優しく、そぉ……やって、され、たらっ……ぁ、ああっ」
亨は再び木綿子の唇を塞いで、べろべろと口腔内を舐め回す。
木綿子もそれに応じて、舌を動かし、腰を指に押し付ける。
（遠月さん、どんどん溢れてくる………超エロい）
木綿子の舌の動きが早く、単調なものになる。
絶頂が近いのだろうか。
亨は指の動きを少し早めて、先程より強めにそこを押してみる。
「ん、んんっ」
密着した唇の隙間から、激しめの吐息が漏れ出す。
「んんっ、んんーーーー！！」
がくんがくん、と大きく木綿子の体が仰け反り、亨の唇から、唇を離して、はぁ、はぁ、と木綿子は大きく息を吐き出す。
「指、はな、離して……っ、んん、イッた、からっ……」
「クリ、すごいね、勃起して、エロいよ……」
「意地悪、んん、言っちゃやだぁ……」
亨は濡れた指先で、ショーツをずらして、濡れそぼったそこを見る。
毛が生えておらず、丸見えな赤い果肉は充血して、窪みは物欲しそうにひくひくと収縮している。
亨は舌を伸ばして、べろり、と舌の腹で何度も舐め上げる。
「や、ぁんっ、汚い、よぉっ……」
「大丈夫、すごい綺麗だよ」
「そ、そんなわけないでしょ、んん、佐久間くんっ、ダメだってっ」
「クリ……舐めちゃお」
「あ、あぁっ」
がくん、とソファーが揺れる。
舌先で弾くように、亨は固く尖った肉芽を責めていく。
「や、佐久間く、んっ、恥ずかしい、そんなに、そこばっかりっ……」
「痛いの……？」
「違………ぅうんっ、また、いっちゃいそうなの、恥ずかしいから、お願い、しないでっ……は、ぁああっ、いくっ……！」
また、木綿子は体を激しくしならせた。
亨の唾液と、木綿子の体液で木綿子が座っている部分がしとどに濡れてしまっている。
木綿子はだらん、と体の力が抜けてしまいつつ、びくびくと体を震わせていた。
亨は、もう我慢の限界だった。