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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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佐久間亨の憂鬱@ー番外編-5




「遠月さんも亨も大好きーーっ。僕、遠月さんとだったらまた飲むーーっ」

「あら、嬉しい。楽しみにしてるよ」

「だいしゅきーー。帰って寝るーーっ」

酔っ払った理央は、店先で木綿子に抱きつきながらそう言った。そして、フラフラと自分の家の方角へと進んでいく。

「ふふ、酔っ払ったらああなっちゃうのね。さて、どうしますか……。今、二十一時前、か」

木綿子は腕時計を見ながら言う。

「僕は、まだ飲めますけど。明日、まだ金曜日ですから飲みすぎなければ」

「うちのアパートは近所だから大丈夫だけど、佐久間くん、帰るとしたらタクシー?」

「今日飲む予定決まってましたし、車で来てないです。一応電車使って会社来ました。遅くなればタクシーですけど」

「あ、おうちから最寄り駅、結構近い感じ?それならタクシー呼ぶより、電車、優先した方がいいよね」

それを言われて、何となくもの寂しい、そんな視線を木綿子に送る。
木綿子もそれに気づいて、ふふっと笑った。

「少し、飲もうか。うちでもいい?近いから、コンビニでお酒買おうよ」

「え、遠月さんち、ですか……。俺はいいんですけど……男性上げて、大丈夫ですか」

「ええ?何で?佐久間くん、後輩だもの。いいじゃない」


(そんな風に思ってないから、言ってるんじゃないか……)


亨の思惑とは真逆に、無防備な木綿子の態度に少し緊張しながら木綿子についていく。
木綿子の部屋は会社近くのワンルームのアパートだった。
玄関のドアすぐ右手に洗濯機置場があり、部屋全体は真四角の部屋のかたちになっている。
部屋を上がると右手には小さな作りのキッチン、右奥にはユニットバスタイプのバスルームのドア。
左手にはクローゼット、壁に沿って縦に置かれたシングルサイズのベッド。
縦に置かれたベッドの足に、背もたれがぴったりとくっつくように置かれた二人がけの、脚がなく、座る位置もかなり低めのソファー。
そしてローテーブル。
こじんまりとした部屋の割に、荷物は少ないようで小さなクローゼットに服が収まっているようだった。
左手のベッド上の壁にいくつか留められたフックに、木綿子はジャケットをハンガーでかけてくれる。
加奈子もジャケットを脱いで、カットソー姿になった。
しかしそれでは寒いのか、ベッドに置いてあるグレーのパーカーを羽織る。

「どうぞ」とすすめられるまま、小さなソファーに腰掛けた。
当然、木綿子もそのソファーに密着するようにして亨の左側に座る。
ふわり、と四十代にふさわしい、官能的な香水の匂いが香る。
加奈子ならつけないようなものだった。

「飲み直そっ」

「は、はい……」

チューハイのプルトップに手をかけて、二人とも缶を開けると、カチン、とそれを鳴らす。

「今日はありがとう。佐藤くんと飲む機会なんか、ないからさ。あたし、中村さんとも仲良い方だと思ってるし。嬉しかった」

ふふっと笑って左手で髪をかきあげる。
かきあげられて、はらり、と落ちる前髪。
さらにはショートカットから覗く耳元、白い首元がセクシーだ。
亨は、どきんと胸を高鳴らせた。


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