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先輩のセカンドバージンは僕のもの
【熟女/人妻 官能小説】

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佐久間亨の憂鬱@ー番外編-6

亨は長い脚を抱えるようにして、身を縮こまらせる。

「ごめんなさい、狭かったね」

「いえ……」

「脚伸ばしてね」

木綿子はあくまで自然に、亨が抱えた膝を数度右手でさする。
亨は自分の理性を保つのに必死だった。
だが、木綿子はネクタイに細長い指をかける。

「リラックスしていいんだから」

慣れた手つきで襟元のそれを緩めて、胸元のボタンをひとつ外す。
誰にでもこんなふうにしているのか、と思ってしまう。
亨は深呼吸した。
にもかかわらず、この距離感に、木綿子の胸元をチラリ、と見てしまった。

「こ、ここ…長いんですか」

何とか別のことを考えようと、そこから目を逸らして前の壁の方を見る。
そして、チューハイに口を付けた。

「ん。十年くらいかなあ。ちょうど佐久間くんとか、中村さんが入社してきた時くらいから住んでるんじゃないかな。前は実家に住んでて。さすがに三十過ぎたし、家出ようと思ってさ。ここ小さいけど安いし、会社から近くていいのよ」

「俺も、一人暮らしです。実家は近いんですけど」

「そうなんだ」

そう言いながら、木綿子は右膝を立てる。タイトスカートがめくれ上がり、黒いストッキングに包まれた太ももが顕になる。
思わず、そこをじっと見つめてしまった。

「佐久間くんってさ」

「ん、あ、はいっ」

亨は咄嗟に顔を上げて木綿子を見る。

「もしかしてだけど、中村さんのこと、好きだった?」

「…え……」

「変なこと聞いてたら、ごめん。少し過保護っていうか……そんな感じしたから。何か特別な感情があったのかなって思ってたの」

「そ、そうですか……?」

心臓が締め付けられる。
あくまで憧れだった、と思っていたが、確かに親戚としては、過干渉な部分もあったのかもしれない。

「側にいたし……家族ぐるみで付き合いはありましたから……そう見られてもおかしくはないと思いますけど。「好き」とは違うと思います。
誰にも言ったことなくて、初めて言いますけど……「憧れ」かな。すっげー真面目で、ずっと一人で何でもやってきてるの見てるから、頼って欲しいって気持ちはあったと思います。でも言われてみれば、特別な感情であることは間違いないですよね。はは、バレてたか」

ぐいっ、とチューハイの中身を流し込む。

「付き合うのが、佐藤で良かったと思ってますよ。本当に」

「それが自分だったら、って思わなかったの?」

「思うわけ……」

「ない」と言いかけて。

酔っているせいか、ぽろぽろと、亨の目から涙が出てきた。


(嘘だろ)


「ーー佐久間くん、ごめん……」

「いや、嘘、こんな……すみませ……ん」

憧れだと思っていた気持ちは、長年蓋をしてきた気持ちだったらしい。

亨は半分ほど缶に入ったチューハイを、一気に飲み干す。


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