読モデビュー-10
「CEO!!物凄い反響ですよ!?」
月が変わりホームページが更新され、大々的にに都姫のグラビアが企画された。
攻める30歳と言うタイトルで、攻める女の様々なファッションが掲載された。もちろんグラビア風である。都姫のエロカッコいい写真が多数掲載された。
「凄い凄い!紹介された服や下着がバカ売れです!」
あまりの反響の大きさに彰が興奮気味に報告する。
同時に他の社員もホームページや売上状況を確認する。
「ヤバっ!もう既に1000万も売上てます!」
「えっ!?」
都姫は驚いた。一日で、しかもまだ午前9時を回った所だ。これまでそんな売り上げを見た事がなかった。都姫も確認したが、怖いぐらいに売り上げが伸びていく。
(夢じゃないよね…)
さすがの都姫も目を疑った。
「売り上げも凄いですが、CEOのグラビアの反響がヤバいです!ヤホー検索、一位ですよ!?」
「えっ?」
「色んな掲示板とかSNSで話題になってます!」
みやは自分の名前で検索すると、ある掲示板に目が行った。その掲示板を覗いてみると。
フェミニンマインドの社長のグラビア、ヤバ!ヌケる!
こんな30歳、ヤバいだろ!俺、バカになりそう!
俺、今3回目!マジヌケる!
そんな書き込みが溢れていた。
「ヌケるって…」
異様にヌク、ヌけると言うワードが目につく。
「あー、世の中の男達、みんなCEOの写真見てヌイてますね。」
鉄平が言った。
「や、ヤダ…」
「凄いなー、CEO、みんなにシコシコさせてるんですよ?みんなCEO見てオナニーしてるんですよ?」
女子社員らはヤダーとか言いながらキャイキャイ騒いでいる。
「は、恥ずかしい…」
「そんだけ魅力的って事ですよ。こりゃあバズりますよ?CEOもフェミニンマインドも。」
「そんな事言われても…」
全く実感がなかった。そう騒いでいる間にも売り上げはうなぎのぼり、そして都姫に対するコメントは溢れて行く。
「これな大成功間違いなしですね!おめでとうございます、CEO!」
夕梨花が拍手するとみんなが拍手する。
「あ、ありがとう…。(あー、複雑…。これって喜んでもいい事なの…?)」
素直に喜べない都姫であったが、何はともあれ30歳過ぎてのグラビアでびは大成功に終わった。
(私が読者モデルとか…どうなの?)
やはり自信は持てない。ただヌケるヌケる言われて恥ずかしさしか感じなかった。