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オンナ狂 神谷鉄平
【OL/お姉さん 官能小説】

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フェミニンマインド、大飛躍-1

夕方17時、大反響の熱りも落ち着き、帰る事を考えた始めた頃、
「し、CEO…」
彰が少し青ざめた顔で言う。
「な、なぁに…?」
何やら悪い予感がした。だがその言葉に驚愕したのは都姫だけではなかった。
「注文がヤバいです…」
「注文?今回は思い切って各1000着は準備したよね?」
「全部ソールドアウトです、もう…ほとんど…」
「えっ!?」 
耳を疑った。通常、どんなにヒットしても月1000着行けば大成功だ。それが1日で1000着がソールドアウトとなると前代未聞の売り上げになる。
「一応数量限定での販売にしてますが、これだけ早くなくなるとリスナーから増産の声が上がりそう…、てか、もうないのと言う苦情の書き込みも上がってます。」
「ホント…?」
「初めから数量限定で掲載してますから、間違ってはないですが…」
都姫は少し考えた。
「みんな、各工場にどれぐらいの期間でどれぐらい生産出来るか問い合わせて!あとどれだけの材料が集められるかそれぞれ当たって!」
「は、はい!」
お帰りモードはどこかに吹っ飛び、まるで戦場のように慌ただしくなった。全員が必死になり各所へ電話をしている。当然CEOである都姫も各所へ必死で電話をしている。無理を承知で衣料メーカー最大手のウニクロにまで電話をかける都姫。
「そこを何とか…、そ、そうですか…。そうですよね。無理なお願いして申し訳ございませんでした。失礼します。」
やはり同業他社からの依頼は受けてくれなかった。初めから無理は承知だったが、大量に増産するとなればやはり大手の工場のキャパは必要だ。だがライバルに協力してくれる大手はいなかった。
「限定販売でやってるから、本来なら売れ残りとか考えれば売り切れで在庫0がいいに決まってる。だけどもっと稼ぎたいって言う欲じゃなくて、せっかく欲しいと思ってくれたリスナーさんの気持ちに答えたい…。」
それが都姫の本音だった。今思えばグラビアで何て恥ずかしい事をしたのだろうと頭が痛く痛くなるが、しかしこんなに大きな反響を得たのだ、少しでも自分の着た服をいいと思ってくれたリスナーに届けたい、その一心だった。

「俺の企画だ、俺が何とかしなきゃ、ですね。」
「えっ?」
鉄平はそう言って事務所を出て行き、この日は帰って来なかった。


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