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純情純愛無垢可憐宣言
【ボーイズ 恋愛小説】

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@〜いわゆるおれの自己紹介〜-2

「頭戻ってこいよー電車きてるぞ」
我に返る。またやってもた。
電車に乗り込んで、席を何とか確保する。

黛樹のことを考えている時、おれは頭がイってるらしぃ。ひとつのことですぐ頭がいっぱいになるから事故ったりすんねん、あーぁ。
「何ぼーと考えてたんだよ?あそこの女、見てた?」
そんなわけないし。普通に傷付くなぁ、これ。
「あんなん好みちゃうわ。おれは面食いなんや」
あの子には悪いけどこれはほんま。
「そいや、有理のタイプってきいた事ないな。どんなのが好きなの。やっぱ自分より小さい子がいいとか?」
ぐっ。全然小さないねんコレが。
「…せやねぇ。別に身長とかはええねん。具体的にパーツがどうっていうより、顔はバランスやなぁ。一番大事なんは、瞳が綺麗な事やね」
黛樹みたいな。なんてねぇ。
「へぇ。面食いっていうからどんなに具体的かと思えば、ロマンチストなんだ」
「意外にロマンチックやねん」
ふざけて誤魔化す。だって具体的にいえへんもん。さらさら茶色の髪の毛が好きやって。
少し垂れた眼が好きやって。
頭がよくって、口悪いけど面倒見よくって、 鼻をくすぐるような甘い香りがして…

ガタタン、ゴトン、揺られながら思う。
絶対にバレたらあかん。おれ今の関係でバッチリ満足や。絶対にバレたらあかん。…こんな不毛な恋なんか……。


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