シャッフルカード ソフト-3
封を切られた『ハード』のカードの束を
ユキが受け取った。
「え?また私?????」
「さっき、指示なかったし、昇格させた責任・・・・かな」
サトコは少し笑っていた。
「もう!知らないから!」
そう言いながらも 楽しそうにシャッフルしてカードを選ぶユキ・・・
『相手 カードを引いた人の首を撫でる』
「わ、でた・・・アキラ、触る?」
ユキは 何の抵抗も見せずに髪を軽く避け 俺に首筋を見せる・・・。
「お、おう」
俺も なぜか 負けまいと ユキの首に指を当てた。
皆が見ている・・・・・。
そのまま 髪の生え際を撫でてみる。
「う・・・・ん・・・・くすぐったいよ」
「お、わるいわるい」
手を離し チラッとユキの彼であるシンヤを見た。
が、シンヤは嫉妬している感じでなく 楽しそうに見ている。
「少しハードとは大袈裟だな!次 俺が引くぜ」
リュウさんが カードをシャッフルし 1枚選んだ。
『相手と頬を合わせながら ハグ』
「だとよ!チカちゃん!」
リュウさんは すごく嬉しそうにチカを見る。
チカは 露骨に困った顔で俺を見た・・・・。
「『救済』、私も使っていいんだよね?」
チカは『救済』カードを引こうとした。
「かまわないが また『昇格』が出るかもよ」
その言葉に チカは手を引っ込めてしまった・・・。
「くっ・・・・・拒否使うまでも、ないか」
チカは勢いよくリュウさんに抱きつき 頬を当てていく。
ドキッ
となったのは 俺の胸だった。
「おおおお やっぱり華奢な身体だな」
「んん!痛い!強く抱きすぎ!」
チカが少し暴れ リュウさんがチカの身体を放した。
「優しくない!」
「悪い悪い、でも あれだな チカちゃんとハグしたら・・・」
「・・・・・したら?」
「・・・・・胸の感触、わからんな」
怒ってるチカに サトコが言った。
「いいわよ 思いっきりぶん殴って」