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テレス・キオネ
【ファンタジー 官能小説】

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テレス・キオネ-8

「では、供物もあきらめよ」
「まて、この女の中の魔を、しばらく押さえつけることはできる」
「しばらくとは」
「そうだな数年というところだろう、我だからこそ、それが出来るのだぞ」
≪偉そうに言っても、この魔の力はその程度と言うことか、実際にはもっと短い期間かもしれない≫ 前に飼っていた魔が懐かしくなった。これぐらいの事、簡単に解決しただろう。
「それでいいキオネの意識をしっかりと取り戻させられるのだな」
「然り」
「では、そうせよ」
魔がキオネの中に入って行き、そしてしばらくして出てくる。
「さっきと同じじゃないか、なにも変わった様子がないぞ」
「何か変わった方がいいのか。狂わせたほうが良かったのか」
「わかった、問題なくできたんだな」
「然り、では貢物をよこせ」
「その前にもうひとつだ。ここの娘が死にかけている。血を作れるか」
「ただ増やすだけなら、寝ていてもできるほどにたやすいことだ」自慢げに言う。
「ではやれ」
「見返りは」
「寝ていてできるほどのことには、いらないだろう。供物には子供もつけてやってるのだぞ。それとも嘘なのか」
「もちろんできる」魔は苛立たしげに、「つれてこい」
床に置いたカリスの中に魔が入っていった。白かった体がかすかに色づいたような気がする。
「すぐにはもとにもどさない」
「そうだな。血管が破れては困る」
「さて、我はすべてしてやったぞ」
「では、やろう。だがもちろんここにはない、しばらくかかるが取りに行かねばな。ついてこい」
「言えば食ってやる」
「ここから東へ行った山の大きなもみの木の下に住んでいる。行けばすぐに分かる。そこに親子の熊がいる。熊の一家だ。それはおまえのものだ」
「人ではないぞ」
「ここの一家の代わりだ。お前も人とは言っていないし、同じ一家だ」
「お前が所有もしておらぬ」
「いや、すぐに所有はできる。だがその時には猟師を呼んで撃ちに行かせる。お前が殺したいのだろう、行かないと猟師に先を越されてしまうぞ」
「だませたと思うな」
「そうだな。私の運が少し良かっただけだ。だが約束は果たしたぞ」
魔は消えていった。
キオネは娘の部屋に寝かして、戸を固く閉じた。
カリスを母親の眠るベッドに戻した。確かに少し人の色が戻ってきている。
≪やれやれ≫ この年のなっての綱渡りは精神にこたえる。
母親の上に倒れ込んだ。
目を覚ました母親が娘を見てから、抱きついてきた。「ありがとう」
その相手をしながら娘に目をやった。
たしかに、さっきよりさらに血の気の戻った乳房が天を仰いでいる。そこへ手を伸ばした。
母親に挿入しながらカリスの乳房を揉んだ。
そのあと母親から降りると、カリスに乗り換えて、硬く閉じたまっさらの花園に突き入れた。
「お願い、それはやめて」母親が引っ張った。
それを無視して繰り返し突き上げていった。「私がいなかったら、カリスはすでに死んでいるのだぞ。どちらがいい」


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