狂気の連鎖-1
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男共の根城は、相変わらず狂った欲望が渦巻いていた。
撮影に使われる部屋の隅にポツンと置かれたゴミ袋の中は、精液と淫汁に汚れたえんじ色のブレザーと、数えるにも面倒くさくなる程の枚数の汚れたパンティで埋め尽くされていた。
『くぅ〜ッ!セーラー服も似合うねえ』
『どうして風花ちゃんて、そんなに可愛いのぉ?可愛くて可愛くて、ボクのおチンチンは膨らみっぱなしだよぉ』
洗いたての艶やかな髪をポニーテールにされ、そして真新しい白いセーラー服を風花は着させられていた。
真っ黒な手枷は前手で嵌められ、真っ赤な首輪とリードが《ペット》である事を告げている。
部屋の真ん中に敷かれたマットレスには高橋が足を伸ばして座り、勃起した男根を風花に向けている。
リードを引いた佐々木にエスコートされる風花は、迷いすら見せずにちょこんとしゃがみ、そして不自由な両手をマットレスにつけて四つん這いになると、舌を伸ばしてソレを飲み込んだ。
「は…む"…ッ……かぽッ!ん"も"…ッ」
嘘塗れの脅迫を受けてから、風花は男共の性欲に真正面から応え続けていた。
唯と彩花に加えられる次なる責め苦は《死》であると思い込まされた風花は、その凶々しい暴力への衝動を宥める為の《快楽》を与え続ける以外に、手段を持たなかった。
紺色のスカートが捲られ、純白のパンティに包まれた丸い尻が露わにされる。
それと同時に、短い陰毛が貫通している重そうな股布も、晒し者にされるべく姿を見せた。
『風花ちゃん、ボクのおチンチン美味しい?』
「あふッ…ほ…ほいひい(美味しい)……」
恥辱の質問にも素直に答える。
しかし、風花は全てを諦めたわけではなかった。
彩花と自分が拉致された場所には防犯カメラは無かった。
だが、そこに到るまでの行動は、絶対に他のカメラに映っているはず。
{ブレーキペダルとアクセルを間違えた車が、コンビニに突っ込みました。その映像が……}
{銀行を襲った強盗集団が車で逃げる様子が、防犯カメラに収められていました……}
日に日に〈自分がおこした〉拉致事件の報道が、されなくなっていく。
いや、報道されようが、そうで無かろうが、警察は捜査を続けている。
日下部を始め、同志の皆も……。
『アレアレぇ?もう濡らしちゃったんだあ。やっぱり風花ちゃんはコッチに欲しいんだよねえ
〜?』
「ッッッ」
細胞の一個一個が、染色体の一つ一つが、この男共の手によって《姦された》。
心の昂りなど無くても身体は勝手に熱くなり、『淫乱』の誹りを否定出来なくなるまでに《性》は剥き出しになって暴走していく。
『ふ、風花のイヤラしいモリマンを叱ってください…ッ……あ"…あ"あ"あ"ッッ!?」
自分を「風花」と言うよう躾けられた姿は、実に幼稚で可愛らしい。
卑猥な言葉を臆面もなく口走る様は恥知らずも甚しく、濡れた股布をズラしてのいきなりの指の挿入に、肛姦で弛んだ肛門は堪えきれずに「ぶう!」と叫んだ。
『今のは何の音ぉ?なんかブタの悲鳴みたいな音だったけどお』
「ひ…ッ!風花の恥ずかしいケツマンコから屁≠ェ出ました…ッ……き、気持ち良くて……あん"ん"ん"ッ!」
『気持ち良いと屁ぇこくんだあ?「ぶうぶう」鳴くなんて子ブタちゃんかな?ねえ、風花ちゃんはブタ≠ノなっちゃったんだねえ』
罵詈の最中の擽り≠ノも、風花は身悶えて歓喜を表す。
前開きのセーラー服は開けられ、そこから滑り込ませた指先には、カチカチに硬くなっている乳首がコツコツと当たる。
愛でて好し、虐めて好しの風花が、生まれながらの愛玩動物である事は、もはや疑うまでもない。
……と、突然ドアが開いた。
鈴木が肩に担ぐ簀巻き状態の毛布から、長い黒髪が垂れて出ている。
まだまだ無い≠ニ思っていた、新鮮な食材の搬入だ。
三人は色めきたった。