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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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狂気の連鎖-2


『イヒッ!?彩花ちゃんみたいな長い黒髪ぃ!女子高生ですか?それともOLさんですかあ?』

『いいから寝っ転がってるソイツを吊れ。撮影の時と同じのを使うんだぞ』


快感に腰抜けになってしまっていた風花は、男共のなすがままにされている。
佐藤と高橋は風花の足首にも枷を嵌め、への字に曲がった鉄パイプに四つの枷を繋げた。
佐々木はチェーンブロックを操作して吊り鉤を下ろし、V字開脚を強いられた風花を宙に浮かせた。

あれだけ夢中になっていたのに、もう三人の意識は風花から離れている。
恐怖と虚脱と失望……滅私の奉仕に意味を見い出そうにも、それすらも無意味だと思える深くて重苦しい哀しみに、風花は包まれていく……。


(……だ…誰を……続くんだ……まだ……)


新たな被害者が生まれた。
やはり風花は通過点でしかなかった。

堕ちるだけ堕ちた股座が撒き散らした汚水まみれの床に、黒髪をはみ出した毛布が下ろされた。

もう《彼女》は助からない。
喉が潰れるほど叫んでも、手脚がもげ落ちるほど足掻いても、この男共は欲望を止めない。

彩花を、そして唯を……。
精神まで破壊し尽くす凌辱が、また目の前で行われる。
もう痛む事すら忘れたかと思っていた心……だが、それは毛布を取り払われた瞬間に全回復して襲い掛かってきた……。


「……い…や…ッ!?……イヤあ〜〜〜〜ッッッ!!」


見慣れた青灰色のスーツが、モデルのようなスレンダーな身体のラインを際立たせている。
長い黒髪は艶やかに輝き、真っ白な頬にはそばかすが見えた。

風花の視界は、信じられぬ現実に直面して歪む。
ここに連れてこられた《彼女》とは近しい井形弘恵本人であり、すぐに力が抜け落ちてしまう両腕をゆっくりと動かして、必死に起き上がろうとしていた。
その弘恵もまた、宙吊りにされている風花を肉眼に捉えるや、目をギョッと剥いて身体を震わせた。


「くッ…あ"…ッ……ふ…ふうちゃん…ッ!」


可愛らしいあだ名が弘恵の口から漏れたのを聞いた男共は、クスクスと笑い出した。

こんな親しみを込めた名前で呼びあうのだから、ただの同業者という関係ではあるまい。
彩花と夏美ほどではあるまいが、それに近い関係……少なくとも友人であろうし、もしかしたら親友なのかもしれない……。


「や…めてえ!いッ…いがちゃん逃げてえッ!は、早くッ……早く起きてよお!」


風花の取り乱しようを見て、男共は確信した。
風花と弘恵の関係は、夏美と彩花の其れであると。


『……ククク!』


鈴木はニヤリと顔を崩した。
いちいち指示を出さなくても、元・痴漢師の三人はカメラを回しており、今の感動の再会をバッチリと収めていた。
このシーンだけで次作品の予告に使えるし、撮影終了のすぐ後に無編集で配信出来る。


「ち、近づかな…ッッ……許してあげてくださいッ……だッダメえぇ!」


親友が凌辱に曝される……。
その絶望が、風花をペットから人間へと戻させた。
サナギのようにグニャグニャと動く弘恵の側に鈴木がしゃがみ、その美しい髪を掻き上げるだけで風花は騒ぎ立てる。
もう体力も気力も限界に近いはずの風花がみせる懸命の足掻きは、燃え尽きる直前の灯火のように哀しく揺らぐ。


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