ゲット・バージン-2
「あっん…」
膣口に感じる異物感にビクッとする萌香は、挿入に身構える。緊張が走る体は固まる。そしてゆっくりと押し込まれて行くペニス。股に何かが挟まるような感覚に力が入る。
(いよいよだ…。萌香ちゃんとの初セックス…。萌香ちゃんの処女膜を破るんだ、俺…!)
一瞬挿入を止めたが、ゆっくりとじわじわ入れられるより、一気に突き刺した方がいいと言う亜希子の助言通り、一気に処女膜を突き破るつもりだ。
「萌香ちゃん…」
萌香はとうとう処女を失うんだと感じた。
「うん…」
2人は見つめ合いながら、その瞬間を迎える。
(いくぞ!)
彰は一気にペニスを突き刺した。
「!!あっああん…!」
体を串刺しにされたような感覚を覚えた萌香。痛みは少し遅れてやって来た。萌香の顔が処女喪失痛に激しく歪む。
(や、やった…!萌香ちゃんの処女を俺…!)
萌香の処女膣は物凄い締まりであった。だがその締まりの良さよりも、萌香の処女を奪えた喜びが大きすぎて、肉体的な喜びよりも気持ちの喜びの方が勝っていた。
「あああ…」
萌香はロストバージンの喜びを感じる余裕もないぐらいな激痛に顔を歪め、痛々しい呻き声を溢す。
(萌香ちゃんに入れた!入ったよ、俺のチンポが…)
結合している性器と性器を見て、萌香ととうとうセックスをしたんだと言う実感が湧く。彰は嬉しすぎて舞い上がったが、萌香を労る事を思い出し頭を冷やす。
「萌香ちゃん…、大丈夫?」
「あああ…、う、うん…(大丈夫じゃないけど…)」
「ロストバージンだね…」
「ロスト…バージン…」
萌香は彰の言葉に、自分はとうとう処女と決別したんだと言う事に気づいた。
「萌香ちゃん、愛してる…。」
「井上さん…、私も…愛してます。」
どちらからともなく唇を重ね合う。とうとう一つになった喜びは幸せへと変わる。
(痛くても…井上さんとなら耐えられる…。)
これは幸せな痛みだ…、萌香はそう思えた。今まで経験した事のないぐらいの痛みだが、彰となら…、そんな気持ちになった。
あまりに痛くて何かにしがみつきたくなるの。だから体を倒して密着して、体にしがみつけるようにしてあげた方がいいよ?あとは体位を変えないで、抱き合いながら腰をゆっくり動かして最後までした方がいいよ?
これも亜希子からの助言だ。彰は上体を倒したまま体を密着させてキスをする。萌香は痛みに耐えるように、彰の体にしがみつく。