投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

月灯り
【寝とり/寝取られ 官能小説】

月灯りの最初へ 月灯り 28 月灯り 30 月灯りの最後へ

フィニッシュ-1

「もう、我慢出来ないの。もう、もう」
 青年が少女のような愛苦しい声で呻きだした。私は腰を使ってなどいない。腰を使って私のそれを深くまで誘うのは青年自身だった。そして、彼は、果てそうになっているのだ。
「ダメよ」
 妻が慌てているのが分かった。
「私の中に、いえ、それはもう間に合わないのね。それなら、せめて口の中に射精して。ねえ、アナタ、お願い、彼を動かして」
 そう言われても、私にしても、こんな状況に経験があるわけではない。何をどうしていいのか分からなかった。分からないままに後ろから青年の引き締まった腹部に両手を回し、力を入れてその状態を立てようとした。小さな私のそれゆえに、相手が女性だったら、そんなことをすれば抜け出してしまうところだったろうが、青年のそこは女性のそれに比べれば、はるかに狭い。しっかりと私のそれを咥え込んだまま、生まれたての羊のように、ヨタヨタと立ち上がり、不自由な状態のまま、座っている妻の顔にそれを持って行こうとした。
 全ては妻が悪かった。
 慌てていたのだろう、妻は、青年の大きなそれを自らの手で手繰り寄せようとしてしまったのだ。そして、その瞬間に青年は妻の添えられた手の刺激によって果ててしまったのだった。いくら青年のそれが大きいとはいえ、妻とそれとの距離は、まだ、もう少しあった。ところが、物凄い勢いで飛び出した青年の液は、妻の頭を超えた。せめて、と、そう思ったのだろうか、妻は手繰り寄せるために添えた右手で青年の長いそれを調整し、まだまだ飛び続けている青年のそれを自らの顔で浴びた。最初の一弾がの妻の頭を超えたというのに、それでも、残りの液だけで、妻の顔は洗顔石鹸でも塗りたくったのかと思うほどに白くなってしまった。
 しかも、妻はその大量の乳白色の液を顔に浴びているというのに目を閉じるということもしなかった。見たかったのだろう。若々しい男の猛り狂った様を、最初から最後まで見続けていたかったのだろう。液は妻の目にも入っていた。長い睫毛に粘度のある液が乗っている。声には出さなかったが、妻は笑っていた。
 私は彼には悪いが、その身体を押しのけてしまった。私にしても限界は近かったのだ。私に押しのけられた青年は一瞬、驚いた顔をして私を見たが、すぐに彼にも私の意図が分かったらしく、彼は慌てたように妻の前から身体を離し、私に道を開けた。
「ああ」
 青年の機転と素早い対応のおかげで、私は、かろうじて、妻の顔に自分の精を放つことが出来た。驚いたことに、青年に負けないほどの量であり、また、飛び方だった。自分の精液が飛ぶという感覚は、何年、いや、何十年ぶりのことになる。
「しあわせ」
 妻はそう言いながら笑っていた。満足でもあったのだろうが、同時に、ぐしゃぐしゃになって目を開けているのも辛い自分がおかしくもあったのだろう。


月灯りの最初へ 月灯り 28 月灯り 30 月灯りの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前