冬休み 12月26日 午前-1
翌朝9時前
前日と同じように玄関で挨拶を交わす
優美達と恵美子
「えっと 今日のお昼は冷凍餃子買ってきてます」
「あら ありがとうね 優美さん」
「それと…おさむくん ご飯きらいらしいけど
小さめの海苔巻きでも考えてるんですが
どうでしょうか?」
「そうね あの子 米嫌いだもんね
って…優美さん…把握したんですか?」
「あ いえ これは優依から…」
「なるほど ゆいちゃんも頭痛めるよね
あの子の好き嫌いには…」
「あはは」
笑うしかなかった優依
「とりあえず、海苔巻きなら食べさせやすいでしょうから」
「そうだね 今日もゆいちゃん?」
「わたしはそのつもりだけど…お母さんがやりたそうなので
譲ってもいいかな?と」
「え? ゆ、ゆい…」
「あらあら…」
「よろしいでしょうか?」
「わたしは特に口出さないので…あの子と話して決めて下さい」
「あ、ありがとうございます」
「それじゃ、おばあちゃん わたしは2階にいくね
今日も午前中は2階にいるので…」
「宿題 がんばってね ゆいちゃん」
「はい」
優依が挨拶をし2階にいくのを見送ったあと
優美と優花は
「わたしと優花は…おさむくんのところに」
「あの子のこと よろしくね 優美さん
最近はゆみちゃん病もおさまってるようだけど
迷惑かけるようなら遠慮なく怒ってね」
「あ いえいえ…」
(むしろ、わたしがおさむくん困らせてる…から)
「あ 飲み物とおやつ適当に台所から持っていっていいからね」
「あ、ありがとうございます お言葉に甘えて
おさむくんは烏龍茶だけでいいのかな?」
「そうだね あの子は烏龍茶で…」
そんなやりとりをして
台所で飲み物を3つとおやつをお盆に載せて
奥の部屋に向かう優美と優花
「優花 扉開けられる?」
「うん」
優花が扉を開けて入っていく
「おじちゃーん おはよー」
優花の声にふりむくおさむ
優美もその後に続いて入ってくると
「今日もよろしくね 優花、扉しめて」
「うん」
優美に言われると扉を閉める優花
お盆を台の上に置いて
それぞれの飲み物を配りつつ
おさむの近くで座ると
膝の上に優花を乗せる優美
「あのね 今日のお昼 わたしが食事介助したらだめ?」
優美にそう言われ
どう答えたらいいかわからないでいるおさむ
「優依には了解貰ってるから」
と…続けて言う
それを聞いたおさむはタイピングはじめる
「ゆいちゃんがいいなら…いいよ」
「ありがとう それで今日は餃子と海苔巻きにする予定
ご飯嫌いと聞いてるけど海苔巻きならへいき?」
「うん ただ、きゅうりが入ってるのとかたべにくいから嫌い」
「あ なるほど かたいから?」
「うん」
「わかった 梅干しとかそんな感じでいいよね」
「うん」
「それから昨日の…帰り際のこと」
「あ…」
優美の言葉に顔を赤くするおさむ
「また 赤くしちゃって…わたしの胸 意識してくれたのは
うれしかったな」
「え…その…」
「おさむくん ロリコンでしょ?」
「…うん」
「だから…34歳のわたしなんかにどきどきしてくれないと思ってた」
「それは…その…だってゆみちゃんは初恋だし」
「それは小さい頃のわたしでしょ?」
「う…」
「優依やゆきちゃんがいいのは…みていて痛感していたから
さすがに…優花のことはそう言う対象じゃなさそうだけど…」
「わたし? どういうこと?」
「優花 もう少し大人になったらわかるからね」
「そうなの?」
優しく優花の頭を撫でながら
続けて言葉にする優美
「優依やゆきちゃんに勝てそうにないなって
感じていたけど…わたしの胸に顔当てたとき
どきどきしてくれたんでしょ」
「うん…大きいのは嫌いだけどゆみちゃんのは
そんなに大きくないから…」
「そうなのね ありがと」
「ゆいちゃん ゆきちゃんも来年辺りには膨らんでくるのかなとか
思ってしまうのは怒る?」
「おさむくーん?」
「ごめんなさい」
「でも、男の子だしえっちなこと好きなのは理解してるから」
「う… で、でも…ゆみちゃんとは出来ない」
「結婚してるから?」
「うん 旦那さん いい人だと思ったし」
「そか…優依とはしたいんでしょ?」
「え…えぇっと…」
「正直だね…」
「うー」
「あとね」
「うん?」
「昨日、帰りの車の中で
優依に聞かれたんだ トイレ介助はできるか?と」
「え?」
「わたし…まったく考えてなかった
それで…そんなことを聞く優依は…ううん ゆきちゃんも?
トイレ介助も経験済みなのかなって」
「………」
「無言なのね それが答えなんだよね
優依たちはおさむくんのおちんちんみていても
あんなに普通でいるんだよね」
「それは…」
「わたしには出来るのかなって…自信なくて
あらためて…あの子達がすごいって感じてる
もちろん 旦那とかには言わないから心配しないで」
「うん」
「その代わり わたしにもさせて?」
「え…」
「だめ?」
「トイレと言うことは…おちんちん見ることになるよ?」
「それは当たり前でしょ」
「うー」
「あー おじちゃんのおちんちん わたしもみたい」
「え? 優花」
「ゆかちゃん…」
「優依も困った娘だけど優花も…5歳で…これは」