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月灯り
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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嗚咽-1

 妻の背中に自分の身体を重ね、しかし、体重をかけ過ぎないように注意しながら、髪を撫で、肩に舌をあて、唇でその肉を吸う。そのまま、左腕で自分を支えながら右手で背中を、ゆっくりと撫でる。
「綺麗だろう。この腰から尻にかけてのラインが特に美しいだろう。ああ、でも、ここの方が好きなのかな」
 そう言いながら、尻の両頬を左右の手で割ると、男は慌てたように、バタバタと妻の足元の方に移動した。
「もっと思い切り拡げたら、出しきれなかった妻の恥ずかしくて汚いものが見えてしまうかもしれないな」
 男は私の言葉を勘違いしたのか、妻の尻に顔を近づけようとしたので、私はそれを制した。
「焦ってはダメだよ。妻は、じらされることが好きなんだ。じらされて、じらされて、時間をかけられてしまうと、もう、何が何だか分からなくなって、もう、何をされてもいい、と、そう思ってしまうんだよ。そんな女なんだ」
 そんなことは知らない。雰囲気で私が勝手に言っているだけだった。しかし、男には分からない。男には、いかにも私がそうして日常的に妻を調教しているように思えたことだろう。
 妻を仰向けに寝返らせ、今度はキスから、じっくりと首筋、肩、胸、そして、陰部へと舌を進めた。陰部の突起には舌を当てず、私は妻の太股に頬をつけて、男に、妻の顔の上で、その興奮したものを、ゆっくりと上下にしごくようにと言った。そして、男はそれに従った。
「近くで見ると、その大きさが分かるだろう。君が普段使っているバイブレーターなんかより、よほど大きいんじゃないかな。それが、もうすぐ、君の中に入るんだよ」
 それだけ言って私は舌を突起に触れさせた。妻から声が漏れた。漏れたその声は、これまでには聞いたことのないような卑猥な響きを持っていた。ただの吐息でも喘ぎでもない、嗚咽が震えながら一音を引きずる、そんな音だった。そして、そこにあるのは私の舌だと言うのに、それでも、十分に妻のそれが濡れているのを感じた。まるでお漏らしでもしたかのような濡れようだったからだ。


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