学校での会話 3-1
週明け 学校の女子トイレ
もう朝はここにいることがほぼ日常になりつつあるふたり
「土曜日は妹の優花も相手してくれてありがと ゆきちゃん」
「いえいえ ゆかちゃんもかわいい子ね」
「まだまだ5歳だけどね それでもおさむくんの空書 少し読み取っていたのは
わたしから見てもすごいなと思った」
「だよね 5歳なのに…」
「それで…あのあと おさむくんの様子は?」
「さすがにずっと泣いてはなかったよ」
「それなら…よかった 」
「ゆいちゃん うれしかったんじゃない? あんな風に泣くほど喜んで貰えて」
「うん 料理作ってよかった がんばってよかった と…思ったもん
それにこれからも色々作れるようになりたいなって」
「そうなんだね わたしも負けたくないから…追いつけるように
土曜の夜 おばあちゃんの夕ご飯の支度手伝ったよ」
「やっぱり そうだろうなって…うすうす思ってた」
「だって…まけたくないもん」
「わたしも負けないからっ それとね 帰りの車の中で
お母さんにおさむくんのことすきなの?ってきかれた」
「え? だいじょうぶ?」
「年の差とか障害のこととか反対するのはわかるって答えた
だって…お母さん達と変わらない歳…一つ下だったり
初恋の相手だったりだし おさむくん」
「そだね…」
「未来のことはわからないけど施設に入るまで
わたしの気持ちが離れてしまうまでは関わりたいってお母さんには伝えた」
「そっか むずかしいもんね いろいろ 親としては反対するだろうし」
「うん そだね でも、料理に関してはこれからも協力してくれるって」
「それはよかったね 作れるもの増えるのはたのしいもんね」
「うんうん 楽しくなってたもん 先週」
「わたしの方は…介助…いろいろこなせるようになったから
これで…別におじちゃんのトイレ介助しててもなにも言われなくなったかな」
「そうなんだ それって…やっぱり計画的?」
「あ ゆいちゃん やっぱりわかる?」
「そりゃ、ゆきちゃんが考えなしにするわけないもん」
「ゆいちゃんには…かなわないなぁ」
「家族から何も言われなくなればトイレ介助いっぱい出来るし
手こきだけでもしてあげたいから」
「一人でするのも足だと大変だもんね」
「うん せめて…手こきしてあげて時々…射精させてあげたいなって」
「だからトイレ介助が不審がられないレベルにもっていったってことだよね」
「そそ 便器に座って貰って…手こきして…おちんちんを下に向けておけば
汚れないですむかなとか」
「あ 言われてみれば たしかに」
「ゆきちゃん あたまいいよね そういうところ」
「そんなことないよー あとわたしが出来ていれば
おばあちゃんも気楽に買いもの行けるでしょ?」
「うん そしたら3人きりになれるし…射精だけなら1時間出かけてくれていても
できるもんもね?」
「そ そう言うこと考えて家族の目を…ね」
「ほんと わたしたちって…悪い子なのにね」
「うん お母さん達にはごめんなさいってなる」
「だね こないだは…結局、おさむくんにおまた触らせる機会もなかったし
わたしたちも自分で触ってることふえてるから気持ち的には
おさむくんにさわってもらっていいかなって思うようになったし」
「うん 自分でしててもきもちよくなってから…触って貰いたいとか
思っちゃってるね」
「次 いつできるかなぁ」
「おじちゃんもずっとしてないと…たまってそうだもん?」
「また いっぱい射精させてあげたいなぁ
それに…完全にお母さんのことをわすれさせてあげたい」
「そっか…20年以上も忘れずにいるのは…だもんね
片想いじゃなくて全部受け止めてくれる女の子がいたら
きっと忘れられそうなのかな? わたしじゃなくてゆいちゃんになるのかな」
「ゆきちゃんもそこで落ち込まないで…
今のところ五分五分でしょ?」
「そ、そうなのかな ゆいちゃんにアドバンテージあるように思えて…」
「そんなことないでしょ 土曜日だって
ゆきちゃんもいっぱい甘やかしたでしょ」
「あ、あれは、ゆいちゃんが」
とっさにかをを赤くする幸子
「だからね ゆきちゃんもいっぱい甘やかしたいなら
いっぱい部屋に行って膝枕でもなんでもしてあげたらいいんしゃない?」
「え? 抜け駆けしてるように思えて…」
「それは…まぁ でも、それくらいしないと…おさむくん
いつまで経ってもゆみちゃん、ゆみちゃん…言いそうじゃない?」
「あ あー それは言えてそう ゆいちゃんの顔も
おばさんに似てるわけだし」
「うん お母さんのこと絶対に忘れさせてあげるんだから」
「ゆいちゃん それ…おかあさんをライバル視してない?」
「あはは そーかも」
キーンコーン カーンコーン キーンコーン カーンコーン
予鈴のチャイムが鳴り響く
「あ そろそろ時間だね」
「教室に戻ろう」
トイレから出て
教室に戻る途中にふいに担任から呼び止められる