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忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

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side 優依 5-1

優依、優花は優美が運転する車の中

「優花 今日は楽しかった?」

と…優美が運転しながら聞いてくる

「うんっ」
「それはよかった」
「おねえちゃんがね おかあさんみたいだった」
「え? どういうこと? 優依」

と優依の方に視線を一瞬だけやる

「えっとね わたしの作った玉子焼きとかをおさむくんに食べさせたの」
「そ、そう…それで…おかあさんみたいってどういうこと?」
「あ うん 玉子焼きやハンバーグ食べてくれたんだけど
 うれし泣きされちゃって…涙ふいてあげたり
 いろんなことあったから…おさむくん…お母さんのこともふくめて
 余計に泣き止まなくなっちゃって
 膝枕しながら落ち着かせた」
「そうだったのね」

(どちらが年上かわからないことしてない?
 それに膝枕…わたしがしてあげたことも覚えているのかな)

と…ちょっと困ったような感じで母親がいう

「泣かれちゃったけど…わたしの作った料理であんな風に
 泣いて喜んで貰えて…料理がんばった甲斐あったなぁって」
「そうだね ゆい 料理がんばってたもんね
 それで喜んで食べてくれたのは…うれしいよね」
「うん お父さんも泣いたけど」
「娘の手料理だからね あの人もうれしかったんでしょう
 それで…ゆい おさむさんのことすきなの?」
「お母さんからしたら反対するのもわかる 年の差とか障害のこととか
 おまけにお母さんが初恋の相手…とか」

(ゆい…わたしが思ってる以上に大人だったんだなぁ
 わたしが言わんとしてたこと先に言ってるのって…)

「そう…だね わたしやお父さんと変わらない歳だからね」
「うん…さっきも言ったけどお父さんには言わないでね」
「言えるわけないでしょ こんなこと…なんて言えばいいの?」
「だよね ただ、未来のことはわからないから
 それに…おさむくんだってわたしと結婚したいとか絶対に言わないから」
「どうして?」
「だって…自分が何も出来ないのに結婚出来るなんて考えないよ あの人の性格だと」
「そっか…わたしに対してもずっと後悔していたようだもんね」
「そうね 喋れないのに電話したり?」
「あの当時は…まだ今よりは喋っていたようだけど
 それでも…大人になるにつれて迷惑だったんだろうなと思っていたんだろうね」
「あとね おばあちゃんからこないだ言われたことあるんだ」
「久保田さんから?」
「いつまで…あの家におさむくんをおいておけるかわからないって」
「施設にいれることになるってこと?」
「たぶん そうなると思う おばあちゃん…あと10年は元気でいるっていってたけど」
「そう…」

(わたしが思ってる以上に娘の考えてることがかなり大人びていて
 今まで…わざと脳天気に振る舞っていたのかな この子)

「おさむくん本人もね お兄ちゃん達に迷惑かけるより施設に入った方が
 という考えらしい」
「おさむさんも…そんなこと考えていたんだ いろいろむずかしいね」
「うん だから…わたしの気持ちが離れてしまうまでは
 話し相手とか関わりたいなって…
 お母さんの時は離れちゃったから疎遠になったわけでしょ?」
「そうだね 5歳の時に入院して…小さい頃だし文通とかもだし?
 それで離れていってしまったね
 お母さんのことはさておき、優依はそれでいいの?
 学校忙しくなる時期じゃない?」
「そうだね 中学高校と…どうなるのかわからないよね」
「だね お母さんから見ても…優依は大人だって思えるし
 成績だって悪くない 生徒会役員とかになってしまう可能性も」
「生徒会かぁ ゆきちゃんなら会長やらされそうだけど…わたしはどうだろ?」
「ゆきちゃんも頭いいもんねぇ」

(ゆいといいゆきちゃんといい…頭いい同士が仲良くなったからなのかなぁ
 こんな大人びてるのって…しっかりしてるのはうれしいけど
 どうしたらいいのかわからないわ)

「で、わたし思ったんだ おさむくんに手料理つくってあげたいってことで
 はじめた料理だけど…しているうちに楽しくなったから」
「そうなんだね きっかけがおさむさんだったんだ」
「今後も料理は色々作れるようになりたいかな」
「それじゃ、お母さんもそこは手伝うね おさむさんのことはなんとも言えないけど」
「ありがと お母さん」

こういうやりとりをして帰宅するのであった


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