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忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

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まさかの再会-1

幸子が台所に向かうと
優依の母親と祖母はまだ話を続けていた
幸子がやってくるのを見て

「あら ゆきちゃんどうしたの?」

と祖母が訪ねてくる

「ゆいちゃんが作ってきた玉子焼きとハンバーグ温めに…
 ついでに飲み物とかおしぼりとか箸をとりに」
「そうなのね ゆいちゃん料理できるようになったのね」

(先週…車の中で聞いてたけど1週間足らずで作ってくるなんて
 ゆいちゃんすごく頑張ったんだろうね あの子も喜んでくれるといいね)

「えぇ…なんだか先週から家事も手伝ってくれるようになって
 わたしもびっくりだったわ 熱あるんじゃないかっていっちゃったぐらい」

ふたりの言葉にただただ苦笑いするしかなかった幸子

「これでよし」
「ゆきちゃん だいじょうぶ? おおいようだし?」
「あ おばあちゃん 手伝ってくれるの? ありがと」
「じゃ、おばさんももつね」

一方 おさむの部屋では
3人とも他愛のない会話をしていた

「妹の優花はどうおもう?」

と優依に聞かれて…なんてこたえたらいいか
なやんでるおさむ

「ヘンな意味できいてないから」

と助け船
か わ い い とお も う
たたみにかいてみせる
それを優依と優花 ふたりの姉妹が読み取ろうと
何回か書き直しして貰いながら読み取りしていたところに
幸子と大人ふたりがやってくる

奥の扉を開けて中を覗いてみる
ふたりの大人
優依と優花のふたりの姉妹が
なにやら文字を読んでるような感じに見えた
ゆいたちの母親の優美は

「あの子達…なにしているのかな?」

と…疑問を呟いたのをうけて
幸子と幸子の祖母は

「あれは…息子が言いたいことを足で書いてるのを読み取ってるの」
「空書っていうんだけど…慣れないと大変で」

ふたりからの説明に

「おさむさん…喋れないから…あーやって会話してるのね」

(そう言えば…昔は少しは喋れていたよね おさむさん)

「そう でも、ゆいちゃんすごいと思うよ 身内ですら大変なのに」
「ほんと ゆいちゃんすごいね」
「そうなのね あの子 いろいろ成長してるんだね
 姉の優依だけじゃなくて…妹の優花の方も一緒になって…」
「あ そこはわたしもびっくりだった」
「久保田さん これからも優依のことよろしくお願いします」

と頭を下げてる優美に対して

「あたまお上げ下さい ゆいちゃんにはわたしもありがたく思ってるんですよ
 あの子の話し相手を毎週土曜日にきてくれて
 人と接する機会もとくになくてどこにもいけなくて
 ただ、部屋の中でパソコンに向かうだけの生活だったのに
 孫のゆきちゃんがきっかけなのかもしれないけど
 ゆいちゃんが来てくれるようになって
 少し明るくなったように見えるんですよ」
「そうなんですね…」

(結局、わたしもいつしか疎遠になったし…)

そんな会話を大人ふたりが続けていた

「ゆいちゃん もどったよ」

と…幸子の言葉にふりむく姉妹ふたり

「あ おかあさん」

と優花は言いながら母親の元に駆け出していく
それを聞いて扉の方に目をやるおさむ

(あ ゆみちゃん? まさか?)

思わず
優美の顔みながら

「あっ」

と…呟くおさむの様子に
優依はなにか気づく

「あのね いま おじちゃんの言ってることよみとってたの
 ゆかのことかわいいって」

そんな優花の言葉に
ふたりの大人はやさしく優花の頭を撫でるのであった

「それて お母さんどうする? わたしはもうすこしいるけど?」

ふいに優依が聞いてくる

「あ そうね わたしももう少し久保田さんと会話してるわ
 優花は?」
「わたし? うーん? まだここにいる」
「そうなのね おじちゃんのこときにいったの?」
「うんっ」
「それしゃ…ゆきちゃん ゆい 優花のことよろしくね」
「あ お母さん ちょっとまって」


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