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忘れさせてあげる
【ロリ 官能小説】

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まさかの再会-2

思わず優美を呼び止める優依

「え? なに?」

(まさか わたしがおさむさんと知り合いだってこと気づいた?)

「おさむくんもいい? 間違ってたらごめんね?
 もしかして…わたしのお母さんと昔から知り合いだったりする?
 わたしとはじめて会ったとき…好きな子に似ているって言ったよね?」

そう言われて
おさむはメモ帳にタイピング

「えっと 最初に確認 ゆいちゃんのお母さんの名前ってゆみちゃん?」

パソコンの画面を確認して
優依は

(お母さんのこと…ゆみちゃんよびって…やっぱり?)

「うん ゆみであってる」

そう答えた優依を受けて
続けてタイピングするおさむ

「じゃあ、旧姓は…堀?」
「うん 堀優美…」

優依の言葉を聞いて
優依と優美の顔を繰り返し見ながら
困ったような表情になってしまう

「ふぅ…」

一つため息をついたあと
母親を見つめ

「お母さん どうなの?」

娘の真剣な表情に
口を開く優美

「おさむさん ご無沙汰してます」

それを聞いて
空書でもパソコンでもなく口から

「やっぱり ゆみちゃん?」

と…発せられた

「うん そう 20年以上ぶりになるのかな?」

と…優美の言葉に

「うん」

と…言うおさむ

「おさむさん ゆいを最初みたとき…わたしのことは浮かばなかったの?」

優美が聞いてきた問いに

「ゆみちゃんに似てるとは思ったけど
 ゆみちゃんと関係あるとは思わなかった」

タイピングで書いたのを
近くにいた優依が代読して伝える

「そっか でも、わたしのことはわすれてなかったんだね」

と言われて…申し訳ないような表情で

「いつまでも忘れなくて めめしくて ごめんなさい」

優依の代読を聞いて

「っ…」

「おさむくん もしかして…お母さんが初恋の相手?」

ふいに優依に言われて
ますます、どうしたらいいのかわからない顔してしまうおさむをみて

「そうだったんだね
 お母さんも答えてくれてありがとう」

そんな会話を横で静観していた
恵美子と幸子だが

「優美さん ごめんなさいね あの子がいつまでもめめしくて…」

と…恵美子は優美にあやまる

「え ううん おさむさんは連絡よこしたりしてなかったし
 20年以上前で途切れちゃっていたわけで…」
「それでも あの子は ゆみちゃん ゆみちゃんって」
「っ…」

どう答えたらいいかわからない優美の様子に
優依は

「あのね お母さん」
「うん?」
「おさむくんの片想いなんでしょ?」
「それは…たしかに わたしとおさむ…くんは幼稚園の時から知り合いだったけど
 障害あるでしょ?」
「うん」
「だから一つ下の彼が年長組にいれられていたの
 たった数ヶ月かな? そのあと遠くの病院に」
「されで…だんだん関わり合うことも無くなっていったってこと?」
「そうなるね わたしが小学校低学年のころとかは
 まだ遊びに来たことあるけど…」
(膝枕とかもやったなぁ そう言えば)
「結局…だんだん離れていったと」
「うん」
「おさむくんのほうは どう?」

今度はおさむの方を見て
そう聞いてくる優依

「だいたいあってる ただ、あの頃…喋れないのに電話したり
 さんざん迷惑かけちゃったことあやまりたい」

「お母さんにあやまりたいって…」
「え…」
「散々迷惑かけてごめんさいって」
「そ、そんなこと…」
「でも、お母さん そして…おさむくん 昔のことだよね もう?」
「そうね」
「うん もうゆみちゃんのことどうこうするつもりもない」

そんな二人の回答を聞きながら
優依は

「じゃあ、わたしはわたしでいいんだよね?」
「え? ゆい どういうこと?」
「お母さんのことが初恋だったとしても…わたしが関わりたいって思ってるなら
 今まで通りでいいんだよね?」
「ゆい あなた…」
「お父さんには内緒だよ? 今のこと全部」
「もちろんよ おさむくんのことなんて お父さん知らないわけだし」
「なら よかった」


長引きそうな会話だったので
幸子は優花の相手をして優花が退屈にならないようにしてた
そして会話が一段落したのち

「ゆかちゃん あらためて聞くね まだここにいる?
 お母さんと一緒に行く?」
「うーん…まだゆきおねえちゃんといる」

そう答えた優花を見たあと
優美の方に目をやりながら

「おばさん もうしばらくゆかちゃん わたしたちでみるね」

と…幸子の言葉に

「あ うん ゆきちゃんお願いね
 わたしは久保田さんと向こうでもうしばらく話してるわ」
「じゃあ、優美さん 向こうで…」
「えぇ…」

幸子と優依の返事を聞いたあと
ふたりの大人は居間に戻っていった
それを見て扉を閉める幸子だった


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