⑩絶頂の条件-2
耳の後ろと首筋を丹念に舐め上げ舌はゆっくりと乳房に向かう。
全身をピンク色に染めて喘ぎ始める。
片方の乳首を吸い込まれもう片方に指を使われた頃から喘ぎは泣き声に変わる｡
そしてこの両乳首への愛撫は延々と続き女は快感を受け続ける。
湊はいつもにない執拗さで乳首を攻めあげる。
そこが佳乃の発情への導火線であることを知っているのだ。
下半身よじり太ももをこすり合わせて耐える。
もう挿入して欲しいというサインだ。
だが無視して執拗にしかも絶妙のタッチで攻め続ける。
「ああぁ～もう～ああぁ、もう～ああ～」
今がハメる最高のタイミングだと判っているが湊は動かない。
唇が右乳首に移動しただけだ。
だが舌が歯に変わりやや強い目の甘噛みに変化し左手の指も乳首を引っ張り出すような強い愛撫に変わる。
甘い泣き声は一段と高くなり下半身の悶えも大きくなる。
そしてついに懇願し始める。
結衣の清楚な母親を紹介された頃はこうなるとは夢にも思っていなかった。
そんな義母の見事な女体を目の前にして加虐の炎が燃え上がる。
「お願いの仕方はハメ撮りの時教えたよね。」
真っ赤に顔を染めて恥ずかしい言葉で懇願する。
「よし判ったよ。でももう少し我慢しろ。」
右手の指がクレパスを割る。
「そっ、そんな。恥かしい言葉を吐かせておいてそれはないわよ。」
「うっわ。義母さん凄いよ。大洪水だ。」
口と左手指で乳首を攻めながら右手指が蠢き始める。
が、クレパスの浅い部分を上下するだけで女の思いは叶わない｡
深くは進入しないしクリにも触れない。
生殺しの材料が一つ増えただけだ。
女は絶頂手前のとろけるような快感の中をさまよい続ける。
快楽地獄に耐え切れず女が男を襲う。
なんと湊を押し倒し自らまたがったのだ。
しかし湊の加虐行為はまだ続く。
逝く寸前まで好きにさせその瞬間の一歩手前で肉体を横転させる。
結合は解け男根は抜け落ちる。
もう一度恥ずかしい言葉を吐かせ後ろからハメる。
それからも何度も寸止めされ欲求不満の女体は悲鳴を上げ完全に思考力を失う。
寸止めの後亀頭を子宮に押し当てたまま逝くための条件を出す。
彼女はよくわからないままその条件を吞む。
その瞬間亀頭は回転し始め溜まりに溜まった快感が爆発する。
あまりの気持ち良さに意識が吹っ飛ぶ。
結弦の泣き声で正気に戻った時にはもう湊の姿はなかった。
湊は次の配送地に向かいながらスマホを取り出す。
録音していた義母との約束を聞きながら会心の笑みをもらす。