秘密の社員研修③-9
理央の腰の動きが速くなる。
加奈子の声もだんだんと高くなっていく。
部屋の中にはモーター音と加奈子の声が響いていた。
「あ、あぁ、んっ、ナカもおかし、のにっ、外もっ……！」
加奈子は佳織の腕にしがみつくことしかできない。
「いくっいくっ……！……や、んっ、いって、るからぁっ……スイッチ、止め……てぇっ……！」
「だーめ。理央がまだイッてないもん。もうすぐイキそうだから、我慢。そんなに気持ちいいの？」
「おか、おかしくなってますっ………あぁっ？！もう、ダメっ……！」
そこで、佳織はさらに淫具と化した電気マッサージ器を強く押し当てた。
そして少しばかり左右に動かすようにして、加奈子の陰核を刺激する。
「加奈子、僕、いく、いくよ……！う、ううっ……！！」
加奈子は幾度目かの絶頂に達し、ぼやける視界の中、うっすらと目を開ける。
焦点が合わない彼の目がゆっくりと近づいてきて、唾液と汗に濡れた彼の唇が、加奈子の唇を奪った。
その時には淫具がそこから離され、まだ挿入されたままの状態で、キスをされたまま汗だくの理央の体がぴったりとくっついている。
他の誰かより自分が愛されているか、なんて比べるのは難しい。
理央の頭の中を覗き見ることはできないからだ。
だがーー
「加奈子……僕、やっぱり加奈子じゃなきゃ、嫌だ」
今日はそれを目の前に見せつけられ、加奈子は体感したのだった。
確かに彼は、自分のことを愛してくれている、と。