従属-3
祐と美月は仲が良かったが、一度モードが切り替われば、ドミナントとサブミッシブの関係だった。祐が、痛みを与えることはほぼなく、快楽を制限し、管理することが中心であった。
逢瀬は、月に1.2度の頻度で続いており、はじめて会ってから、一年以上が過ぎていた。
美月は、仕事柄、人と飲みに行くことも多かった。飲みに行く際には、祐に連絡をすることを忘れなかった。
ある時、飲みに行った際、予定よりもだいぶ遅くなっていたが、美月は、連絡を怠っていた。席が狭く、話も盛り上がっていたせいがあるが、怠っていたことは事実だった。
帰り道に祐に連絡をするが、祐は、明らかに怒っていた。
すぐに謝るべきであったが、お酒を飲んで気分が良くなっていた美月は、そんなことくらいでーという態度を取ってしまっていた。
祐は、何かあれば、次の逢瀬で仕置をする。
それまでは、どのくらい怒っているのかわからないところがあった。
1週間後の逢瀬で美月は、この時の態度を後悔することになった。