技巧-1
急な東京出張が入った。
昔の美月ならなんとか避けようとしたが、今は違う。
祐に会えると思うと、急なスケジュール変更さえ軽やかな気持ちになった。
ワインを飲み、ホテルの部屋で祐に抱かれる。
祐は、ベッドに入るといつも乳首を責めた。
後ろから美月を抱き、耳元で言葉を交わしながら、両方の乳首を触った。
時には、一時間以上も乳首だけを責めた。
自慰をしていないこともあり、美月は何度も絶頂を迎えた。
本来、そんな機能がない部位だというのに、祐の指は、巧に美月を絶頂へと導いた。
祐は、逢瀬の時は、何度も何度も美月を求めた。
日帰りでも5回は当たり前、泊まりであれば、10回という時も多々あった。
美月のヴァギナもそれに応えた。
毎回毎回、溢れるほど濡れ、祐を受け入れた。
そんな夜、祐は、いつもと違うことをはじめた。
美月のクリトリスを触り始めたのだ。
美月は、自分で触って以外で、クリトリスでいったことがないと言っていた。
どうしても人に触られると、痛かったり、敏感すぎたりして、感じることが
できなかった。
祐の左手がクリトリスを捉える。美月はいつものように逃げようとした。
しかし、祐は離さない。
自慰を禁止している祐に触られていることが美月の体に火をつけた。
クリトリスに触れるのは、この人だけだと思うと、体の奥が痺れた。
祐の指は、優しくそして時に敏感なところをピンポイントで責めた。
美月の体を通り抜けた男たち、誰もができなかったことだった。
祐の指がクリトリスを探っていた。
すると、美月の表情が変わるところを発見した。
そこからは、時間がかからなかった。
祐の指がクリトリスを充血させる。
クリトリスがどんどん熱くなる。
自分の指でするのの何十倍、何百倍もの快感がそこにあった。
美月は、大きな声をあげ、体を大きく仰け反られせて絶頂を迎えた。
これほど気持ちのよい行為があったのかと思った。
長いことセックスをしてきていたのに、ヴァギナでも乳首でもいったことが
なく、祐に教えられた。
そして、クリトリスである。
大人の女性だという強がりをしてきたのに、実は、人にいかされたことが
ない、まだ未成熟な部位だと知られることはこの上なく恥ずかしいことだった。
でも、祐に辱められることは、美月の幸せだった。
この指でずっといかせてもらえると思うと、体中がまた痺れた。
そうこの時は、そう思っていた。