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こいびとは小学2年生
【ロリ 官能小説】

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新年の「かきぞめ」-5


 さおりさんが麦茶のコップを掲げる。

「おめでとうございます」

 俺も同じ用にコップを顔のあたりまで持ち上げた。さっきは電車のアナウンス、いまはテレビ。偶然にいろいろ助けられている。

「今年も、しののことをどうかよろしくお願いします」

 さおりさんがかしこまって頭を下げる。

「いえ、そんな、俺のほうこそ、よろしくお願いします」

 俺も箸を置いて叩頭した。さおりさんがふふ、と笑う。

「ちなみにお兄ちゃんは、新年の目標ってなにかある?」

「え……そう、ですね」

 思っていることはあるのだけれど、なんか照れくさい。まして母親の前では。軽く、緊張する。

「さおりさん、は、なんですか?」

「私?私はねぇ……とにかくまず、仕事がうまくいくこと。きちんとお店を引き継いで、いままでのお客様に早く私を認めていただくこと。それから……お兄ちゃんとしのが、今年、あ、去年か、去年以上にもっともっと仲良く楽しく過ごすのを見守ること」

 もう一度ふふ、と笑ったさおりさんの目にいたずらっぽさはない。

「で、お兄ちゃんは?」

 息を吸う。でも、言いたいことの一部はさおりさんがいま言ってくれたから、ちょっと緊張は解けている。

「俺は、あの……しのちゃんをもっと、もっと幸せにします」

 まあ、声は最初の「もっと」のところでちょっと裏返ったし緊張から左の指先はこわばったままだったけど、まじりっけのない本心を言えた、と思う。
 さおりさんの表情がやさしい。あの日、喫茶店でしのちゃんとの交際を許してくれたときに見せてくれたやさしい笑顔。あれは熱中症になるんじゃないかと思うほど暑い、学校が夏休みに入りかけた頃だったな。

「私、泣いちゃいそう。しのがうらやましいし、しのを大事にしてくれる人がいるのがほんとうに嬉しい。お兄ちゃん本当にありがとうね……そしたら」

 軽く首をかしげたさおりさんが息を継ぐ。

「あとはお兄ちゃんの異動だね」

「そうですね……まだはっきりとは言われてないですけど、でも人事について上と話はしてくれているようです」

「会社も組織だものね、簡単には決められないから。でも、もし時期が多少私達とズレたりしても大丈夫よ。しのと私、お兄ちゃんがいつ宮古島に来てもオッケーなようにして待ってるから」

 すっぴんの笑顔がまぶしい。

「俺も、ちょっとでも早く異動できるようにします。ちゃんと仕事やって評価されるように、いままで以上にがんばります」

 うん、とうなずいたさおりさんが立ち上がり、冷蔵庫から新しいエビスを出す。

「もうこんな時間だけど、あと一杯だけ。私達三人の明るい未来を願って、もっかい乾杯しよ」



 しのちゃんの寝顔にバイバイし、さおりさんに見送られてアパートを出る。冬の深夜、いつもなら人っ子一人いない住宅地だけど、終夜運転の電車に乗って初詣に行くっぽい人が何人か駅に向かって歩いているのが見える。
 家に帰ってエアコンを入れ、ちょっと迷ってパソコンを立ち上げ、ゲーミングチェアに腰掛ける。しのちゃんにはわからないような場所に隠したフォルダを開く。二本のエビスとさっき覗き見てしまったさおりさんの31歳の生乳首が、このまま眠りにつくことを許してくれない。
 複数並んだサブフォルダの間でマウスカーソルをいったりきたりさせながら、文字どおり新春一発目の射精を導いてくれるオナペットを思案する。普通に考えればさっき間近でみたばっかりの乳首を思い出しながらさおりさんの画像で、いやおとといの麻衣ちゃんの処女おまんこと恥臭の刺激もまだ抜けていない。綾菜ちゃんは画像はないけれど例のジュニアアイドルのフォルダは残してあるし、最近柚希ちゃんで抜いていない。そういや今日の琴美の息臭もまだ海馬に生々しく残っているな。
 俺の右手がマウスを動かし、いちばん左のサブフォルダをダブルクリックする。画像と動画がずら、と並んだ中から、去年の六月のタイムスタンプが打たれた動画を開く。画面に、多目的トイレの壁を背後にしのちゃんが、いまよりも髪が短くて前歯がもっと小さいしのちゃんの笑顔が映し出される。


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