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月滅剣
【ファンタジー その他小説】

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神になろうとしている人間にロクな奴はいません-1

A『何故、私のお父さんは石になったの?』
B『エリーシステム』
A『エリーシステム?』
B『君はパークティ博士を知っているかね?』
A『知ってる…機械の化け物を使って東京、アメリカ、ヨーロッパを襲って・・・何百万という人間を殺した人でしょ?』
B『パークティと俺は知り合いだった』
A『あなたの名前をみればわかるわよ!!ゼロ・パークティ!!それとも本名で呼んだほうがいいかしら?』
ゼロ『エリーシステムとは地球上にいる人間のちょうど半数を石に変えるシステムだ。』
B『なにそれ?そんなので私の父親は石にされたの?』
ゼロ『エリーシステムは俺が提案したものだ、博士はただシステムを作っただけ』
B『・・・何故、あなたは今、それを…そのシステムを止めようとしているの?』
ゼロ『もともとエリーシステムはFシステムと呼ばれていたんだ』
B『・・・・』
ゼロ『ところがそれでは核が無い・・・パークティ博士はある女の子をその媒体とした。』
B『その子がエリー…』
ゼロ『エリーは元気な女の子だった。活発で、スポーツができて・・・俺よりも頭が良かった』
B『それで、その子に情が移ってしまった・・・』
ゼロ『エリーシステムとはただ地球上の半分の人間を石にした訳ではなく地球の全ての人間の
これまでしていた行動、不幸にしてきた人間の数、幸せにしてきた人間の数、殺した生き物の数、救った命の数・・・・それらをすべて認識した上で善人と悪人を半分に分け善人をそのまま、悪人を石に変えるシステムだ』
ゼロ『パークティ博士は、エリーができすぎた子だということに怒りを感じていた、なぜなら媒体としては不完全だからだ』
B『何故・・・』
ゼロ『パークティ博士はエリーを試験管の中で作ったんだ・・・そして成長剤を飲ませてエリーを15歳まで成長させた。そんな環境でまともな人間が育つ訳も無く、エリーはパークティ博士を恨み始めた・・・・』
ゼロ『成長剤を飲ませていたのはパークティ博士本人で、エリーにとってはそれがすべての食事だった』
B『それでどうなったの?』
ゼロ『その前に・・・パークティ博士はエリーの世話役に俺を指名していた。俺がエリーシステムを考案したからだ・・・でも、俺が考案したのはFシステムだ。』
ゼロ『あの子を媒体にするなんて知らなかった』
B『博士は何故そんなシステムを・・・・』
ゼロ『あの機械兵器とエリーシステム・・・わからなくも無いな、お前の気持ちも』
B『違いすぎるわ』
ゼロ『俺はエリーと仲良くなり、エリーの悪いところをたくさん見つけた・・・・そして、その途中でエリーが媒体に使われると知った・・・止めようとはしたさ・・・でも、エリーは自ら核になると。』
B『何故、今になってシステムを?』
ゼロ『けじめさ。パークティ博士は神にでもなろうとしているのかもな・・・俺は一度神を斬ったことがある
もっとも下級の神だがな』
ゼロ・パークティ『神になろうとしている奴にろくな奴はいないからな』


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