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月滅剣
【ファンタジー その他小説】

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月滅剣其の三-2

ところがマリスがムーンオーラ?のようなものを放つと風がやむ
そしてマリスは月滅剣を抜いて剣を何かを描くように振り下ろしてからしなやかだが堂々と構える
『いくぞ…月滅…放炎交響斬!!………マリスが月滅の技らしきものを唱えると炎が渦を巻いて近くにあった岩が何個かに裂かれてから燃え上がり粉々になった』
『すげぇ…これが月滅剣…』
始めてみる月滅剣の技に驚きつつ月滅剣に興味を持ち始めた
『俺も、俺にもやらせてくれ』
男だったらほとんどの場合強くなりたいという気持ちはあるからこうゆう場合積極的になったりする。
『お前に月滅剣壱式であるこの剣は早すぎる。お前はそこにある剣で真似してみろ
技は自由に名をつけるなりしろ』
『よぅし…いくぞ…月滅…冥王龍翔剣!!…前にあった岩は粉々に…なってない…少々傷が入ったぐらいだ』
『そんな…』
『はじめはそんなものだ…捨て技は技の名前によって強さが変わるんじゃない
ムーンスロットによって強さが変わるんだ』
『次にムーンバリアに付いて説明する。同時にお前の強さも計れるしな…ついてこい』
マリスはそういうと険しい崖の上に移動した。下には滝が流れている
『滝の前に立て。これよりお前の月滅剣適応テストを行う』
不思議に思いつつ俺は言われたとおり滝の前に立った
『いいか力を体の表面に集中してムーンバリアと叫べ。』
そういうとマリスは鞘に入った月滅剣を渡した
『おいおい…さっき、お前には月滅剣は早過ぎるって言ったじゃないかよ』
『死にたくなければ月滅剣を受け取れ、いざとなれば月滅剣がお前を守ってくれる』
『どういうことだよ…それと月滅剣適応テストと何の関係が…』
『うるさい、さっさと行け』
そういうとマリスは俺の背中を押した。もちろん俺は崖から突き落とされる
『マリス?』
そう言いながら俺は険しい崖からまッさかさまに落ちていった
死ぬと思いながら俺は『こういうとき過去の回想が…そうか…俺は女の子に滝から落とされて死ぬのか』
しかしだ…!!このまま死ぬのは男として情けない!!俺は地面にあたる(水面に当たる)瞬間に叫んだ
『マリスー!!ふざけるな!!!』
一瞬体が光る。ああ、死ぬのって意外と痛くないんだな。
そう思いながら俺は深い深い闇に沈んでいった…
…………女の声がする
『ほぅ…ムーンオーラで命をつなぎとめたか、私はムーンバリアーと言ったのだがな』
そしてため息をついて
『型破りな奴だ…どちらにせよ、月滅剣を持たしてよかった。』
俺が目が覚めた頃には日が沈んでまた日が昇った後だった。
『生きている…』
『起きたか…応急措置ぐらいはしておいたが』
『俺は死んだはずじゃあ…』
『月滅剣がお前の恐れる心にでも共鳴したのだろう…とっさにムーンオーラで
助けてくれたのだろう』
一呼吸置いて
『ついてこい』
『昨日の崖じゃないか』
『崖の前に立て』
『あほかこいつは…』


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